Autor del artículo

Naoto Watanabe
渡邉 直人
わたなべなおと
1955年東京都出身。
埼玉県在住。
宇都宮大学機械工学科卒業後、在日スペイン大使館領事部に勤務。その後、地中海諸国を中心とした食品の輸入販売に携わる。
ライフワークとして、オンリーワンの食品の提案。
家族は、妻、16歳の長女と15歳の長男の4人。
「イベリコ豚の秘密とスペインの生ハム」
出版のお知らせ

2011年08月

 私のライフワークの一部であるこの本を漸く出版する運びとなりました。

 この本執筆の目的は、私が予ねて不思議に感じていたイベリコ豚の秘密や豚と言う動物の不思議さ、そして何よりスペインの生ハム特にイベリコ・ハムの魅力を皆さんにお伝えしたかったからです。何故豚がご法度のアラブ人に800年間も支配されたのにも関わらず、イベリア半島にこの様に貴重な豚が未だに生息しているのか、1980年代にイベリコ・ハムを始めて食べた時から大変不思議に思い、その謎をいつか解明したいと考えたのが発端です。また暫く生ハムの生産に日本国内で携わる様になると、豚の動物としての不思議さにも非常に興味を覚えました。イベリコ豚を研究しているうちにいつの間にか私の仕事は、ローマの食文化やイベリア半島の歴史、イベリア半島の農業形態の変遷、果ては地中海地域の気候変動まで大きな時の流れを追いかける仕事に変化していたのでした。しかも生ハムの文化は地中海食文化の華なのに未だに日本での認知度は低く、プロの方にとってもその知識を得る術も無いのでした。今回私は、イベリコ豚の成立に付いては私の私見を主に述べましたが、生ハムの扱い方に付いては、日本市場で最も実践的な扱い方法や、生ハムの品質管理、不良の見極め方、料理例を具体的に記述した積もりです。言わばこの本は、生ハムの何でも辞典的要素も持っています。この本が生ハムを扱うプロの方は勿論、生ハムや豚好きの皆さんのお役に立てる事を願っています。

渡邉直人