Autor del artículo

Tsuyoshi Osaki
尾崎剛士 / おさきつよし
29歳、愛媛県出身。
2006年まで筑波大学蹴球部にて選手、少年サッカー指導者として活動。引退後は大学院に進学、その後就職し、サッカーの現場から2年離れる。2010年から町田高ヶ坂SCにて指導を再開。2011年10月にバレンシアに渡り、アルボラヤUDでサッカーの第二監督として指導を始める。昨シーズンはベンハミン(U-10)を率いて、リーグ優勝を果たす。

バレンシアのスペイン語学校
Costa de valencia
www.costadevalencia.com
E-mail: info@costadevalencia.com
スペインサッカーを巡る - 1 -

2012年11月

 スペイン代表チームは、2008年ヨーロッパ選手権、2010年ワールドカップ、2012年ヨーロッパ選手権、全てで優勝を飾り、現在名実ともに世界最強のチームであることは間違いなく、その一試合、一試合に世界が注目している。

 「世界最強の国は?」と聞かれれば、「スペイン」と言い、「世界最強のチームを作れ」と言われれば「FCバルセロナ」もしくは「レアル・マドリード」の選手を多く選出してしまうのではないだろうか。それ程に現在スペインのサッカーは世界的に注目されており、特に「FCバルセロナ」(以下バルサ)、「レアル・マドリード」(以下マドリ)はスペイン国内でも「別世界(Otro mundo)」と呼ばれ、羨望と嫉妬の対象となっている。

 そのバルサとマドリの試合は「エル・クラシコ (El Clásico)」と呼ばれ、スペイン国内の視聴率は50%を越えるほどの盛り上がりをみせる。他のチームのファンであってもその試合を観に行きたいと思うほどの一大イベントであり、クラシコの前になると、スポーツ番組はシーズンを通してお互いの試合分析や、先発予測、選手、監督、クラブの会長等のコメントで一色になる。

 昨シーズンの話になるが、昨シーズンはリーグ、トーナメントを合計して、6回のクラシコが行われた。1シーズンにそれほど多くのクラシコが行われることは稀で、正直1シーズンに5回も、6回もクラシコがあるとその貴重さ、重要性を見失ってしまいそうになっていた。しかし、やはり「それ」はスペインで特別な意味を持っており、地元バレンシアの試合がある時ですら一杯にならないバルが、クラシコの時だけは前もって予約をしてないと入れない緊急事態に陥り、試合開始時には人で溢れかえり立ち見まで出る状態にまで膨れ上がる。たとえそれが、少しは飽きが来ても良さそうな6回目であっても状況は変わらない。この街、この国の人にとってクラシコの持つ意味の大きさに感動すら覚えた瞬間であった。

 実は、スペインにはクラシコのようにライバル関係にあるチーム同士の試合がたくさん存在しており、それらの試合は「ダービー(スペイン語でデルビー/Derbi)」と呼ばれている。ここでは、その中でも有名なものをいくつかご紹介したい。

【エル・クラシコ:FCバルセロナ vs レアル・マドリード】
前述通り、スペインだけでなく、世界中が盛り上がるダービー

【セビージャ・ダービー:セビージャFC vs レアル・ベティス】
スペイン国内のダービーだと一番危険かも。お互いのファン同士が喧嘩することもしばしば。警察も危険試合として指定しているくらい。でも、しっかりと準備すれば大丈夫!!一見の価値あり!!

【マドリー・ダービー:主にレアル・マドリード vs アトレティコ・マドリード】
富裕層(レアル)と労働階級層(アトレティコ)の戦い。マドリード市内では、クラシコを凌ぐ盛り上がり。

【バレンシア・ダービー:バレンシアCF vs レバンテUD】
私の住む街、バレンシアのダービー。イマイチ盛り上がりにかけていたが、昨年リーグ成績が、バレンシアが3位、レバンテが6位ということで、お互いが位置関係を意識し始め、今年から再度盛り上がり始めている。

文 尾崎 剛士



Messi y Cristiano Ronaldo

イラスト Jesús Martín Sánchez
jesusmartinsanchez.com