Autor del artículo

María Parra
マリア・パラ
アストゥリアス出身。32歳。
イラストレーションを学んだが、幼い頃より物語に興味をもつ。近年、文学作品の校正にたずさわる知人のすすめで、作品の執筆をはじめる。

Asturiana de 32 años, estudió ilustración pero desde la adolescencia se interesó por la lectura y recientemente, animada por una conocida que trabaja como correctora literaria, comenzó a escribir.
Sus escritos, cuya particularidad se basa en transmitir valores positivos, e intentan alejarse de las estructuras clásicas de la fantasía épica en la que prima más la violencia. Crea historias diferentes basadas en la colaboración entre los personajes y el aprecio por las cosas sencillas pero fundamentales para la felicidad.

大海原・第2章

2013年02月

 航海は、普段の生活となんら変わりなく続きましたが、船乗りたちは、女性が船に乗り込んでいることが気に入らないようで、すぐに私から離れようとしました。おかげで、台所仕事を手伝う必要もなく、幼い弟の世話をする時間もたっぷりとありました。ディエゴと私は、しばらくは楽しく過ごしていました。

 どうやら他の乗客も、船の中では、とりたてて何かをする必要がないようでした。しかし、ほとんどの乗客は、たくさん船賃を支払っている冒険好きの商人でしたから、乗組員には、あれやこれや口うるさいようでした。船に乗り込んでいる商人の目的は、海岸沿いに、シルクロードの向こうまで行くことでした。いつの時代にも、そんな輩がいるものです。あえて、地図の境界線より先にある未知の世界に航海したがるのです。

 ところが、航海がはじまって2か月が経った頃のことです。船に、病気が蔓延しはじめたのです。病気になった船組員は、弱ってその業務を全うすることができなくなりました。まもなく、幾人かの皮膚に斑点が現れはじめ、驚いた父は、私に命じました。我々にあてがわれた小さな船室にディエゴを連れて行って、病気がおさまるまでそこから出るな・・・と。そして、父は、我々に分け与えられたわずかの食事を、毎日、船室の私とディエゴに運んでくれたのです。

 そんな父の顔色が、しだいに悪くなってきました。ある晩のことです。ディエゴが眠ったあと、途方に暮れたような父は、私に話してくれました。3分の1の乗組員や乗客が、血液の病気で亡くなり、まもなく自分も死んでしまうにちがいない・・・と。私は、泣きながら父と抱き合い約束しました。もし父がいなくなっても、ディエゴの世話をしながら強く生きる・・・と。

 1週間後のことです。私は、父の遺体がくるまれた布に、震えながら手を合わせました。まだ元気な乗組員が、しきたりに習い、父のなきがらを海に放ちました。ディエゴは、ただ、だまって私のスカートをつかんでいるばかりでした。私たちは、抱き合って、失ったものの大きさに涙しました。とうとう、私たちは、二人きりになってしまったのです。この旅で生きながらえるのか、死んでしまうのか・・・、ともかく、知らない人ばかりの中で、運命に身を委ねるよりほかないと決意した瞬間でした。

作 María Parra
  校正 Miguel A. Carroza
訳  坂東俊枝