観光とビーチ

2013年02月

 カディスが観光客に驚きを与え、惹きつける理由として、歴史都市としての魅力、大西洋に面したさらさらの砂に囲まれたビーチ、またあらゆるマリンスポーツを楽しめるという点が挙げられるだろう。

 食の宝庫という側面も捨てがたい。新鮮な魚介類やビーノ・デ・ヘレス(シェリー酒)といったグルメも楽しめる。市内にある細い路地では、他では見ることのできない文化の多様性に触れることができるのも素晴らしい。例えばヴィニャ地区はカーニバルの核を担い、またサンタ・マリア地区では人々が喜びに満ちたフラメンコを歌い、踊る。

 カディスでは、都市観光とビーチでの楽しみやマリンスポーツなどが一度に経験できるという大きな利点がある。またカレタビーチの夕暮れやサンタ・マリア・デル・マル、ヴィクトリア、コルタドゥラのビーチ沿いの遊歩道の眺めは美しく、波打ち際で"ティント・デ・ベラノ"を楽しむのも良い。

 カランサ橋から市内に入り少しずつ湾に近づいていくにつれて、観光客はその美しさに驚き、デ・ティエラ門をくぐると、フェニキア、ローマ、カルタゴ、アラブといった古い時代にタイムスリップしたかのような気分に浸る。そして街を散策すればフラメンコやカーニバルに触れ、1000年以上続くこの街の魂の先端に触れることができる。こういった魅力はごくわずかな街でのみしか感じることができない。

 フェニキアやカルタゴ、ローマの船が停泊していた天然の港があるカレタビーチでは、サン・セバスチャン城やサンタ・カタリナ城といった2つの城を前にして歴史に思いを馳せることができる。ここは過去に"007"、"恋は魔術師"、"アラトリステ"といった映画の舞台ともなり、カディスを象徴する名所である。

 海に向かってカンポ・デル・スール通りを散策すれば、まずサンタ・マリア・デル・マルビーチにたどり着く。サーフィンにうってつけのこのビーチを過ぎると、紺碧の海と上質の砂のヴィクトリアビーチが出現する。ここはヨーロッパの都市部にあるビーチとして、最高クラスに分類されており、そのためヴィクトリアビーチは1987年以来、ヨーロッパでもっとも美しいビーチやマリーナにのみ与えられる"ブルーフラッグ"を授与され続けている。しかもビーチとして初めて、環境管理の面でスペイン規格協会(AENOR)から認定をうけるとともに、観光の質において上級クラスの"Q"を獲得した。

 ヴィクトリアビーチのすぐ後には、4キロにもわたるたコルタドゥラビーチが現れる。柔らかく大変美しい砂丘を擁した、その美しい景観を前にして、澄んだ気持ちでビーチを散策できる。

 西や東へ風が吹き、空気は澄み渡り、太陽が街を照らす。カディスは旅行者にとって再び訪れたい場所となる。

 ラ・カレタの帆や小船がカディスを離れる旅行者に「さようなら」、あるいは「またすぐに」と言っているかのようである。



カレタビーチの美しい夕暮れ



ローマ劇場遺跡



上空から見たカディス市街



上空から見たカディス市街



サーフィンなどのマリンスポーツを楽しめる



ヴィクトリアビーチ