カディスのカーニバル

2013年02月

 カディスのカーニバルは、スペインだけでなく世界でも最も有名なカーニバルの1つである。16世紀から毎年2月に開催されてきたこの祭りは、比類のないユーモアや陽気さ、音楽によって広く知られている。

 工夫にとんだ仮装やその行列の色彩もさることながら、街中でいくつものグループが歌うユーモア溢れる歌詞をつけたコプラという民謡がその目玉だ。コーラス、チリゴタと呼ばれる歌い手たち、仮装行列、カルテットからなるこのグループは、社会的な階級を問わず様々なメンバーで形成され、毎年集まってはファンを驚かすために新しい歌詞や曲を作っている。コプラは、ユーモアと批判が混在する内容で、カディスの人々の表現の自由を求めている。

 このカーニバルがもつ笑いや娯楽、良い雰囲気といった要素、社会や政治への批判的な態度。カーニバルの期間中、人々は街中の通りに溢れ、この祭りを心から楽しむ。

 カーニバルの期間中1週間以上にわたって、カディスには、タンゴを歌うコーラスのパレードや仮装行列が観衆にその芸術を披露するための広場に取り付けられたステージ「タブラオ」が現れ、街には陽気な歌い手の一団が溢れる、ここを訪れた人を笑顔にする。

  こうしたカディスの人々の想像力やユーモア、才能、気品といったものが、このカーニバルをスペイン中で最も愛される真の祭りの1つにしている。スペインの中でもカディス人は陽気でユーモアのセンスがあることで知られている。彼らは、いつでも訪問者を歓迎し、カーニバルの期間中、この地を訪れた人たちが、最も重要な祭りに参加できるようにと心を配っている。カディスでは誰一人として自分を「よそ者」と感じることはない。



揃いの衣装に身をつつんだ歌い手たち