cazuela

日本スペイン交流400周年
日本と固い絆で結ばれた街、セゴビアで、桜の植樹

2013年05月

 スペイン国内の他の街と同様、世界遺産として高い価値を誇るセゴビアは日本人観光客が多く訪れ、学生の語学留学先としても人気が高い。そして今、アジア諸国とのさらに深い絆を生み出すために、日本文化を"根付かせる"こととなった。

 北側の城壁近く、セゴビアの街を一望できるある一角に位置する「デリベスの庭」には、桜が植え付けられ、「言葉と桜の庭園」と名付けられた。デリベスとはバジャドリード出身の作家で、クラウディア市議会委員は「この庭園がこんなにも美しく飾られ、セゴビアと日本との友好を表すものであることを、きっとデリベスは喜んでいるはずです。」と話した。

 ミゲル・デリベス公園での25本の桜の植樹にはクラウディア議員、ペドロ・アラウエテス市長をはじめ、在スペイン日本大使館の代表、森下敬一郎公使も参加した。彼を迎えるにあたり、「次は、太陽の光が必要だね。」と、アラウエテス氏は冗談を言った。"日出づる国"の代表が到着した朝はあいにくの雨だった。

 それでも、日本の伝統的な着物である"ハッピ"を身に付け植樹は行われた。日西観光協会の下平春郎会長は、こう語る。

「桜は平和と友好の象徴です。」一方、クラウディア議員は、こう語った。「桜を植えた人がそれを見に戻ってくる、そしてまた、子どもたちや孫をここに連れてくるなんて、少しおおげさな言い方かもしれませんね。けれども私たちが文化的に豊かになり、お互いを尊重するという気持ちをもつことができればと思います。それが、観光なのではないでしょうか。」つまり、この庭は「セゴビアと日本の新たな門出」になる。アラウエテス市長は「桜は日本人にとって単なる木ではなく、人生であり、友情のしるしなのです」と言う。春になり桜が咲き始めると、多くの人がそこに集まり"お花見"をするだろう。

 そして桜のみならず、その周りの石碑もまた、道行く人の目を引いている。石碑には、宮本知子氏による書道漢字とスペイン語が彫られている。なお、これらの文字は宮本氏とセゴビア市役所の庭園開設チームのメンバーで選ばれたものである。

 公使の森下氏は「セゴビアに滞在できることを嬉しく思います。二国間の友好がこれからも続きますように。」と願った。6月からは日本とスペインの交流400周年を記念して、両国で様々なイベントが開催されるとのことである。

安本彩美、木村萌(神戸市外国語大学)



在スペイン日本大使館の代表とセゴビア市役所の代表、
「言葉と桜の庭園」入り口前にて



3月22日、セゴビア市長(ペドロ・アラウエテス氏)と
日本大使館の森下敬一郎氏が共に桜の木を植樹



セゴビアに留学中の神戸市外国語大学の学生も植樹に参加



セゴビア市役所にて、市長に歓迎される、
在スペイン日本大使館の代表者たち



スペイン日西観光協会とセゴビア市の間で、セゴビアの観光の振興と、
日本文化を普及させるために協定が結ばれた