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Autor del artículo

Reika Miyamae
宮前麗香 / みやまえれいか
番組制作ディレクター。
2年前に取材でアルゼンチンを訪れたことが、スペイン語に興味を持つきっかけとなり、現在スペイン語を勉強中。
夢はスペイン語をマスターして、再びアルゼンチンへ行きお世話になった方にお礼を伝えること。

トマティーナ 2013
これだけは覚えておきたい! お祭りを100倍楽しむ方法

2013年11月

  私にとって初めてのスペイン旅行!そして、今回の旅の目玉は、日本のテレビでも人気のトマト祭への参加でした。しかし…当日は生憎の曇り空。太陽の国・スペインの名を信じて、晴れ間が覗くのを心待ちにしたものの、2013年8月28日、私が体験したトマト祭は、豪雨の中でトマトが飛び交う壮絶な祭になりました。

 年に一度の奇妙なお祭り…と知られるトマト祭。人口約1万人足らずのブニョールの街に、今年は世界各国から2万人の参加者が訪れ、とにかく街は人・人・人…それぞれ独自の衣裳を身にまとい、トマト祭への意気込みが感じられました。私を含め、日本人観光客は、ほぼ「お祭りの法被」!皆さん、考える事は同じなんだなと思いました。



 バスの到着後、そのまま会場への移動となるのですが、道中、イベント会場や屋台が立ち並び、心引かれる光景に幾度となく遭遇します。しかし、ここは我慢して、すぐに会場へ向かう事をお勧めします。というのも、トマトを載せたトラックが出発する地点まで向かうのは至難の技だからです。だったら、そこまで行かずともトラックがやって来るのを待てばいいのでは?と思われるかもしれませんが、昨年は、トマト投げが開催される道の半分あたりまでしかトラックが進めず、せっかく参加したものの、トマトを投げられなかった人もいたそうです。

 そう!トラックのスタート地点まで是が非でも辿り着く事が、この祭を最大に楽しむ為に課されたミッションなのです。

 祭は、まずトマト投げが始まる約1時間前、ブニョール市役所前に長い木の棒が立てられ「パロ・ハボン」というイベントからスタートします。棒には石鹸が塗られ、先端には塊のハムが吊るされています。その棒に参加者がよじ上り、ハムをとる事が出来ればトマト投げスタート!となるのですが、このあたりは、ハム獲得に挑戦する人・それを見る人…まさに鮨詰め状態。



世界中から集まった人々。それぞれ、思い思いのコスチュームが華やか。


 喉が乾いた時に…と水のペットボトルを持ち運んでいましたが、入口でボトルキャップを回収されるため、押し合いへし合いで、ペットボトルは潰れ、自ら水をかぶることになります。お祭りの間の水分補給は極力諦めた方がいいかもしれません。またこの辺りは、脇にある店舗でサングリア等が販売されており、飲み物を手に持った人達が混雑した中に紛れている為、運が悪ければ他人の飲み物を頭からかぶることになるでしょう。さらに、体格のいい男性外国人の周りを避け、尚かつ同行者の手を離さず、出来るだけ早くこの混雑を通り抜ける事が出来れば第一関門突破です。

 しかしこの後、一安心するのも束の間、今度はメイン通りに住居を構える地元住民からゴムホースで放水…という洗礼を受ける事になります。この日は雨が降りただでさえ寒かったので、冷え性の女性の方はとくに、サーフィン等で使用する長袖のラッシュガードを着用した方が得策だと思いました。人込みを抜け、ホースの水から身を守り、トラックのスタート近辺に着いたら、トマト投げの開始をひたすら待ちます。


トマト投げ会場沿いの家は、トマトの被害を避ける為に、
窓や壁をビニールシートで覆っている。


 トマトは四方八方、色んな所から飛んできます。今回私は、運悪くカメラにトマトが命中し、カメラが飛ばされ、トマトまみれの道で紛失してしまう…という事態を経験しました。カメラは防水はもちろん、必ず自分の体の一部とひも等で繋げておく事をお勧めします。

 そして、いざ、トマトを載せたトラックがやってきたら、ツアー会社からも案内される「ゴーグル」を着用し、目を守りましょう。さらに、注意事項には「トマトは必ず手で軽く潰してから投げましょう」と書かれていますが、トラックの荷台からは「軽く潰れされた形跡がない状態のトマト」降って来ます。よ〜く見ると、みんな手で頭を覆い、まずは身を守る事に必死の様子。


『トマト祭後』の人々。
頭や衣服がトマトまみれの人もあちこちに見受けられる。


 ある程度トラックが遠ざかれば、地面に落ちたトマトを拾い、参加者達によるトマト投げスタートとなります。顔に命中、頭に命中など当たり前。あまりの痛さに「このヤロー!」などと暴言を吐きたくなりましたが、この思いこそがこのお祭りの起源である「ケンカでトマトを投げ合った」という事なのだと実感しました。

 この後は何台もトラックがやって来るので、我を忘れ、日頃の鬱憤と共にトマトを投げ続けます。そしてようやくトマト投げが落ち着いた時は、自分の背後に気をつけて下さい。地面に散乱したトマトを拾い上げた人が、見ず知らずの私の頭の上にトマトを乗せ、まるでシャンプーするかのように頭の上で"ゴシゴシ"としてくるのです。

 もちろん、この行為事態「お祭りなので無礼講」と楽しめるのですが、この後、ちゃんとしたシャワーを浴びれない中、帰路につく為、頭はトマトの種だらけでとんでもない事になります。こういった事が、終了後も各場所で行われる為、帰り道は出来るだけお祭りのメイン通を避け、路地に向かった方が、親切な住民の方がホースでトマトを洗い流してくれたりと、ある程度安全に進む事が出来ます。

 この後はツーリストバスの出発まで時間を潰す事になりますが、基本的にバスは出発直前まで解放してくれません。天気が良ければ問題ないのでしょうが、寒い!という事になった時は、15ユーロ程度でお祭りの記念Tシャツが販売されているので、現金を持っていれば購入可能です。もちろん、喉が乾いた!お腹が減った!などの為にも、首掛けの防水ポーチ等に多少の現金を持っておく事は必須です。

 着替えは基本的には外でする事になるので、女性の方はスカート・大きめのバスタオルを持参しておいた方がいいでしょう。髪の汚れが気になる方は、事前に水泳用キャップを被って参加される事をお勧めします。

 今回私は、準備の上で後悔する点が多くあり、また、お金もない、お腹が減った、喉が乾いた…など苦い思いをしてしまいました。そして、次は万全の体制で参加しよう!と来年度のリベンジを誓い、ブニョールを後にしました。今後参加される方にも心から「La Tomatina」を楽しんでもらえるよう、今回の私の体験記がお役に立てれば幸いです。

宮前麗香


トマトシャンプーの洗礼を受けた後。
髪の毛に絡んだ無数の種が祭の名残をとどめている。