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Autor del artículo

Tsuyoshi Osaki
尾崎剛士 / おさきつよし
29歳、愛媛県出身。
2006年まで筑波大学蹴球部にて選手、少年サッカー指導者として活動。引退後は大学院に進学、その後就職し、サッカーの現場から2年離れる。2010年から町田高ヶ坂SCにて指導を再開。2011年10月にバレンシアに渡り、アルボラヤUDでサッカーの第二監督として指導を始める。昨シーズンはベンハミン(U-10)を率いて、リーグ優勝を果たす。

バレンシアのスペイン語学校
Costa de valencia
www.costadevalencia.com
E-mail: info@costadevalencia.com
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スペインサッカーを巡る - 4 -

2013年11月

 ワールドカップブラジル大会まであと一年に迫り、日本でも、コンフェデレーションズカップや各代表の選手選考など徐々に盛り上がってきていることと思います。スペインでも日本同様、誰が代表になるのか、若手は誰が新しく入るのかと、メディア等で話題になっています。また最近では、来シーズンからJリーグを春夏制の2シーズン制にするかどうかで、議論が持ち上がっているようですね。今回はこの機会に、スペインサッカーのシーズンについてお話ししたいと思います。

 スペインのシーズンはその年やチームによっても多少前後しますが、大まかには7月からキャンプ、プレシーズンが始まり、8月末からリーガエスパニョーラが開幕、翌年5月末にシーズンが終わるといった日程になります。そして、1ヶ月半のバケーションを経て、またシーズンが開始するといった流れで毎年続いています。

 更に掘り下げて週単位で見てみると、試合が土曜日にあった場合、日曜はオフ、月曜日はフィジカル系、火・水・木曜日が戦術練習、金曜日が調整といった流れになります。最近では試合の翌日に積極的回復トレーニングをして、その次の日をオフにするチームも増えてきています。従って、スペインでプロの練習を見たい方は、火・水・木曜日に訪問することをオススメします。(水曜日に試合が行われることもあるので下調べは欠かさずに!)

 さて、ここまではシーズンを通した選手たちの動きを簡単に見てきました。なんだ日本と時期がズレただけで、あまり何も変わらないじゃないかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、やはりそこはサッカー大国スペイン、中に入ってみないと分からない大きな違いが隠れているのです。

 それは何かというと、、、子供たちなのです。
実はスペインでは子供たちも年間を通してプロと同じように自分の所属するチームでリーグ戦を戦い続けます。これにより彼らのシーズンもプロとほぼ同じ期間で、ほぼ同じ日程の試合を戦い続けているのです。しかもホーム・アンド・アウェー方式なので、毎週ホームとアウェーでの試合が入れ替わり、所属するリーグにも依りますが、例えば私の去年のシーズン(10歳の年代)は年間のリーグ戦だけで22試合を戦い抜きました。

 そして、何より驚くのがシーズンオフ。子供たちもシーズンオフを2ヶ月近く取り、その間、チームとしての練習は全く行いません。プロの下部組織も例外なくオフシーズンを取ることになっています。個人的にはこのオフがあるお陰でシーズンに集中でき、更にサッカーをしたいという思いを醸造出来ているのではないかと思っています。

 スペインでのサッカーの"シーズン"はプロ、アマ、子供という分け方ではなく、プロにつながる一つの道として、どうすればプロに早く適応できるかを考えた効果的なシーズンの考え方ではないかと思います。これを日本に適用できるかどうかは別として、そういった観点から今回の春秋制の議論を見てみると面白いかもしれませんね。

文 尾崎 剛士



Partido de Fútbol

イラスト Jesús Martín Sánchez
jesusmartinsanchez.com