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Autor del artículo

Tsuyoshi Osaki
尾崎剛士 / おさきつよし
29歳、愛媛県出身。
2006年まで筑波大学蹴球部にて選手、少年サッカー指導者として活動。引退後は大学院に進学、その後就職し、サッカーの現場から2年離れる。2010年から町田高ヶ坂SCにて指導を再開。2011年10月にバレンシアに渡り、アルボラヤUDでサッカーの第二監督として指導を始める。昨シーズンはベンハミン(U-10)を率いて、リーグ優勝を果たす。

バレンシアのスペイン語学校
Costa de valencia
www.costadevalencia.com
E-mail: info@costadevalencia.com
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スペインサッカーを巡る - 5 -

2014年02月

 皆様、遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。2014年はワールドカップイヤーということもあり、去年にも増してサッカーが盛り上がること間違いないと思います。また、日本代表、ザッケローニ監督への期待も前回大会にも増して高くなっているのではないでしょうか。

 さて、今回の「スペインサッカーを巡る」は、ここスペインでクリスマスの時期にサッカー選手たちが行っている活動について紹介したいと思います。

 スペインではクリスマスと言えば、12月25日に始まり、1月6日の公現祭で終わるのが通常で、その約2週の間に色々なイベントが行われます。その中でもサッカー選手の慈善活動は毎年行われており、テレビ、雑誌でも取り上げられるほどで各クラブ、選手はこの活動に積極的に参加しています。

 例えば去年は、レアル・マドリードのイケル・カシージャスやクリスティアーノ・ロナウドが孤児院に2000個あまりのプレゼントを直接本人たちが届け、バルセロナFCのメッシ、ネイマール、イニエスタ、シャビ等のトップチームの選手やスタッフコーチがバルセロナ近郊の病院を訪れ、子供たちにプレゼントを手渡していました。またその際の子供達の笑顔は驚きと喜びに満ち溢れており、本当に言葉に出来ないほどの幸福感を見ているこちら側にも届けてくれる最高のものでした。

 もちろん、日本でもこういった活動は多く行われていると思います。ただこのヨーロッパで、スペインで感じるのは、サッカーというものが社会の一部として組み込まれていると言うことです。サッカー選手はサッカーだけをしていればいいというのではなく、社会的責任(企業で言うところのCSR)を個人個人が意識して行動することが身についているとよく感じることがあります。彼らは自分たちの影響力が大きいことを自覚し、その影響力を良い方向に発揮しなければいけないということ、またそれをする方法を知っているのではないかと思います。

 確かにヨーロッパではサッカーを通じて巨額なお金が動いていますし、それを目標としてサッカー選手を目指す子供もいると思います。ただ、こういった活動を毎年実施することで、サッカー選手としてだけでなく、一人の人間として選手たちが行っている、心温まる行動が子供たちの目には焼き付いているはずです。そして、きっとプレゼントを受け取った子供だけでなく、その行動を見た子供たちの中からもサッカー選手を目指す子供がうまれ、そしてプロの選手へと上りつめ、更にその下の世代に行動を通じて夢を繋いでいくのだと思います。

 こういった循環があることもスペインサッカーが世界の最高峰にいられる一つの理由なのかもしれませんね。

文 尾崎 剛士



Cristiano Ronaldo, Messi y Neymar.

イラスト Jesús Martín Sánchez
jesusmartinsanchez.com