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Autor del artículo

Tsuyoshi Osaki
尾崎剛士 / おさきつよし
29歳、愛媛県出身。
2006年まで筑波大学蹴球部にて選手、少年サッカー指導者として活動。引退後は大学院に進学、その後就職し、サッカーの現場から2年離れる。2010年から町田高ヶ坂SCにて指導を再開。2011年10月にバレンシアに渡り、アルボラヤUDでサッカーの第二監督として指導を始める。昨シーズンはベンハミン(U-10)を率いて、リーグ優勝を果たす。

バレンシアのスペイン語学校
Costa de valencia
www.costadevalencia.com
E-mail: info@costadevalencia.com
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スペインサッカーを巡る - 6 -

2014年05月

 さあいよいよ、来月には4年に一度のサッカーの祭典、W杯2014ブラジル大会が始まります。日本はグループCでコートジボワール、ギリシャ、コロンビアと、スペインはグループBでオランダ、チリ、オーストラリアと予選を戦うことになっています。

 今大会のスペイン代表は前回大会優勝国としてスペイン国内だけでなく、世界中から大きな期待とプレッシャーを受けて本大会に向かうことになります。もちろん、優勝候補として2連覇を狙える力を持っていることは間違いないありません。それに加えて、実はスペイン代表には、多くのプレッシャーを跳ね返してしまうような大きな支えがピッチの外にもあるのです。

 その名も『ボンボ マノロ』。
 『ボンボ マノロ』は、30年前からスペイン代表を応援し続けているバレンシア在住のマノロさんの愛称で、スペインがワールドカップを勝てない時代も全ての試合に駆けつけ、自前の太鼓(ボンボ)を持って応援し続けていました。

 その結果、今までに8大会のワールドカップで応援に駆けつけ、ついにはスペイン代表の選手と同じチャーター機に乗せてもらえるようにまでになっていました。

 そして、前回大会の南アフリカ大会でスペイン代表が念願であったワールドカップ優勝を手に入れることが出来、さらに幸運なことに帰りの飛行機で選手と同じ飛行機に乗れたおかげで、ワールドカップを実際に触ることができたのです。彼にとって人生至福の時間だったし、これでいつ天に召されても良いと語っていますが、実はその裏には大きな試練があったのです。

 それは、パラグアイとの準々決勝前に冬の南アフリカで半袖で太鼓を叩きすぎたせいか、移動による疲労もあってか、体調を崩してしまったのです。それを聞きつけたスペイン代表のチームドクターが駆けつけた結果、肺炎と診断されてしまい帰国したほうが良いとの判断から、準々決勝前にして南アフリカを離れることを余儀なくされたのです。この事件はスペインでも新聞やテレビで取り上げられ、大きなニュースとなりました。

 しかしそこはマノロ!!準々決勝は自分のバーの前で太鼓を叩き、スペインから応援し、準決勝のドイツ戦には南アフリカに戻って、スタジアムに姿を見せたのです。しかも半袖で元気に太鼓を叩いていたのです。もちろん、スペインはその試合も勝ち、優勝まで駆け上がるのです。

 本大会に向けて彼は、「既に8大会ワールドカップを見ているけど、できれば12回目までは行きたいなぁ。ブラジル大会は今怪我した(4月に足を骨折)が治れば必ず行くよ。スペイン代表を応援しなければ!エスパーニャ!エスパーニャ!」 必ず彼の応援はブラジル大会でも聞くことが出来るでしょう。

 ワールドカップまであと残り僅か。スペイン代表の試合を観戦する際は『ボンボ マノロ』を探してみてください。きっとその熱い情熱が皆様に届くことと思います。

文 尾崎 剛士



Manolo el del Bombo.

イラスト Jesús Martín Sánchez
jesusmartinsanchez.com