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Autor del artículo

Tomiko Tanaka
田中 富子  たなかとみこ
日本にてフォワーダー、米通信機会社勤務後、2001年よりセビージャ在住。
2006年個人自営業ビザ獲得。2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージン・オリーブオイル・テイスターにおける大学のエキスパートコースを終了し、オリーブオイル・エキスパートに。現在は、食品輸出入仲介業と執筆業を主に、通訳、翻訳、留学コーディネーター等スペインと日本を橋渡し中。
誠実、情熱、感動がモットーの熱い人間です。
HP:www.creapasion.com
http://spain.fc2web.com/

cazuela

日西交流400周年と東日本大震災追悼ミサ

2014年05月

 世界中にその惨劇を轟かせた東日本大震災。  あれから3年が経ち、現在でも福島原子力発電所事故収束に向け日夜激務に取り組んでいらっしゃる方々や被災された方々についての報道に一喜一憂する日々が続いている。

 2014年は、支倉常長率いる慶長遣欧使節団がセビージャ郊外のコリア・デル・リオ市に着船してから400年を迎える記念の年であるが、それは上一行がスペインに到着した1614年が、1611年に起こったやはり三陸を震源とする慶長三陸地震からちょうど"3年後"だったという歴史的偶然とも重なっている。

 2014年3月11日を迎えたセビージャではコリア・デル・リオ市を中心とし、数々の日西交流400周年記念行事が"東日本復興・元気な日本展実行委員会"の呼びかけのもと執り行われたが、その中でも11日夜に世界遺産であるセビージャ大聖堂にて開かれた追悼ミサは一際感動を与えるものであったことは間違いない。マドリードより佐藤悟大使を始め、セビージャ、そしてコリア・デル・リオ両市長、フランスよりデザイナーの高田賢三氏等要人を始め、使節団の子孫達と考えられているハポンの姓を持つ方々や日本を愛するスペイン人、スペイン各地に居住する日本人が多数参列し、大聖堂のパイプオルガンの賛美歌が流れる中、フェルナンド・ガルシア・グティエレス神父を中心とし日本語を交えて開会された。神父はイエズス会士として1956年に渡日し、上智大学でも長く教鞭を執えていた。神父の日本語による被災者の方々への哀悼と励ましの祈りは参加者全員の心奥深くまで届き、スペインと日本はもちろん、世界が一つになった瞬間を実感させた。それは慶長使節団がもたらした目に見えない日西の強い絆となって大聖堂より大きく放たれ世界へと発信されたのである。ミサの最後には「君が代」が再びパイプオルガンにて演奏され、感動的な幕引きとなった。

文 田中富子



神聖な雰囲気にて行われた追悼ミサ



佐藤日本大使を始め要人も参列した



遠いスペインから日本を想う参列者たち