神戸市外国語大学 イスパニア語劇団

2010年8月

 私たちの大学では毎年冬に『語劇祭』という行事があります。イスパニア・中国・ロシア・英米・二部英米の5つの劇団がそれぞれの専攻している言語で劇を上演します。今年で61回目を迎えます。専門学校として設立され、そして大学となったのが1949年ですので、大学設立当初からの伝統ある行事であるといえます。

 私たちイスパニア語劇団は、約40名で活動しています。台本選びから、照明・音響・字幕・衣装・メイク・大道具に至るまで、全て自分たちで約半年かけて作り上げていきます。スペイン語で演劇というと、難しそうではないのかと思われがちですが、私たちのほとんどが演劇初心者であり、大学に入学してからスペイン語を学び始めました。先輩やOB、OG、大学の先生のご協力もあって、一年生でも大役をすることもあります。

 演目は現代劇が主で、ここ数年は、A.カソナの「暁の貴婦人」、「立ち枯れ」、「我らのナタ-チャ」、M.ミウラの「3つの山高帽子」、A.ブエロ・バジェホの「階段物語」などと取り組みました。また2005年には、ドン・キホーテ400周年を記念して、セルバンテスの幕間劇を上演しました。

 私たちは劇場まで足を運んで見に来て下さるお客様に楽しんでもらうためにも、劇団員みんなで協力して最高の劇を作れるよう日々練習に励んでいます。公演は1年に1度だけですが、その日のために何ヵ月も練習するので、成功させた時にみんなで味わう感動は素晴らしいものです。

 友人、家族、大学の先生方に加え、一般の方も見に来て下さいますので毎年劇場は超満員になってしまいます。入場料は500円頂きますが、満足して頂けるような劇を作れるよう毎年頑張っています。ちなみにチケットを買うと、イスパニア語劇だけでなくすべての学科の語劇を見ることができます。ネイティブのスペイン人の方も見に来られますので、役者のスペイン語の発音も、より自然に聞こえるよう練習しております。

 役者のセリフは全てスペイン語ですが、スペイン語を理解できない方々も大勢見に来て下さいますので、舞台横にスクリーンを設置して日本語の字幕を映すことで皆さんに理解してもらえるようにしております。

 今年は12月26日に神戸アートビレッジセンターでの公演が決定しています。今年の演目はA.カソナの「海の上の七つの叫び」です。罪を犯した7人の告白を描いたドラマです。最高の舞台が作れるよう頑張りますので、ぜひお越しください。

イスパニア語劇団 監督 金田祐実