短編映画(cortometraje)から垣間見る異文化
川北真由美

 日本には私のような映画ファンは数多く存在すると思うが、スペイン映画を見たことがあるという人は少ないように思う。実際、日本で上映されるに至るスペイン映画やそれに関する情報が少ないことも原因の一つではあると思うが、私的にはそれなりに名の知れた映画と思われるものであってもあまり認知されていないことに驚くことがある。

 短編映画(cortometraje)とは、文字通り短い時間で完結する映画であり、短いものなら30秒というまるでテレビCMサイズの時間で一つのストーリーが展開される。今回、アデランテのアレハンドロ氏とスペインのCortometrajeを日本に紹介しようと試みるフェルナンド氏のコラボレーションにより先日開催されたスペインフェアにおいていくつかの短編作品が上映された。

 異文化に触れるにはやはりその土地に行って体感するのが手っ取り早い。しかし、時間的、金銭的な余裕がなければおいそれと旅立つのは困難である。今回微力ながら短編映画翻訳というお手伝いをさせていただき感じるのは、スクリーンの先にはるか遠い国スペインの文化、習慣、思考が垣間見られるとともに、相違点だけでなく共感できる共通点が多分にあるということである。

 こういったチャンスが今後も増え、日本にいながらにして異文化を体感することで日本人にとってスペインが少しでも身近な国になること を陰ながら期待している。

 

写真:短編映画の日本上映を企画したフェルナンド氏

 

写真:普段なかなか見ることのできない短編映画に見入る観客達

 

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