ベラスケス 宮廷画家で宮廷人

1621年、スペイン国王フェリペ4世が即位し、寵臣として絶大な力を振るい始めたのがセビーリャ出身のオリバーレス伯公爵でした。そんなとき宮廷画家の1人が死去し、その穴を埋めるため、同郷の若き画家ベラスケスがマドリードに呼ばれたのです。試しに描いた王の侍従の肖像画は宮廷で評判となり、ベラスケスは晴れて国王付き画家となりました。