スペインの風景に魅せられて

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vol.11 Acueducto Romano


牧瀬貢

Acueducto Romano
古代ローマ水道橋

 スペインのほぼ中心、カステーリャ地方にあるセゴビア市にそびえるこの水道橋は、紀元1世紀にローマ軍がイベリア半島を制圧した頃に建造したと云われている。この巨大な水道橋はセベダ川の水を街まで引くため建造された。

 高さ36m、長さ728mに及び、その当時、日本はまだ弥生時代の原始的生活をしていた頃に、ローマはすでにこのような大工事を行う技術があったことを証明する遺産である。 各石の間には一切接合剤を使わずに創られたことに感心する。

 ところで、この水道橋の周りにあるレストランでは、子豚の丸焼き(Cochinillo asado)を美味しく食べることができ、旅をもっと嬉しくしてくれる。



牧瀬 貢 / Mitsugu Makise

一般社団法人横浜スペイン語センター前理事長。横浜市戸塚区在住。1961年、ブリヂストン横浜工場にエンジニアとして転勤、ここを拠点に数多くの国内・海外経験を積む。ドイツ、カナダ、米国、イギリス、スペインに駐在。短期的な出張含め世界100ヶ国を経験。とりわけ、最後の駐在地スペインの風土、国柄に惚れ込み、北部バスク・ビルバオに駐在、休暇中に17州51県をくまなく廻り、また定年後、思い出の場所での絵画制作を楽しむ。

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