2017年11月
厨房で揚げたての海老のフライが 次々にカウンターへ運ばれる
グラナダには多くの魅力的なバルが存在するが、 中でもグラナダを訪れると欠かさず通うバルがある。多くのバルやレストランで賑わうナバス通りの一角にある、ロス・ディアマンテスだ。
ひとくちに「スペインのバル」といっても、地域によって様々な違いがある。大きな違いのひとつ、そして、個人的にも関心があるのは、一杯のビールやワインに無料のタパスが付いてくるか、否か? という問題だ。
例えば、一般的には(もちろん、例外もあるが)バルセロナのバルではタパスは付いてこない場合が多く、マドリードの場合はポテトチップやオリーブの実、ナッツなど軽めのつまみが付いてくることが多い。そして、特に無料のタパスが大盤振る舞いの街といえば、グラナダを挙げる人も多いだろう。
そんなグラナダの中でも、このディアマンテスは特にタパスが楽しみなバルのひとつだ。何と言っても作り置きの料理ではなく、揚げたて熱々の魚のフライや、蒸したての貝など、作りたてのシーフード系のタパスを、一杯飲むごとに大盤振る舞いしてくれる太っ腹なバルなのだ。
そして、毎回付けてくれるタパスが違うので、ビールにワインにとついつい何杯も頼んでしまう。さらに、一人で訪れても、色々な味を楽しめるのが嬉しい。先日も仕事のためグラナダで一泊することになり、例によって一人でロス・ディアマンテスを訪れた。この人気バルのファンは多く、カウンターとほんのいくつかのテーブル席はあっという間に満杯になってしまう。カウンターの片隅で押し合うようにして熱々のフライを摘みつつ、活気のある雰囲気を感じながら、「ああ、グラナダにやって来た」と実感するのだ。
アサリも無料タパスとしてサービスされる
店内はタパスを楽しむ客で活気がある
【住所】 Calle Navas 28, 18009 Granada
【電話】+34 958 227 070
【WEB】www.barlosdiamantes.com
上記情報は、2017年11月時点のもので変更する可能性があります。
中村 美和 / Miwa Nakamura
情報工学修士、日本での電機メーカー勤務を経て、2007年に渡西。マドリードにていくつかの企業のウェブシステム開発等に携わった後、CROSSMEDIA WORKS,S.L.を起業。
主に観光や食に関わるプロモーションや、雑誌、ガイドブック、テレビなどの取材コーディネイトの他、マドリード情報を発信するtodomadrid.infoなどを運営。
twitter : @n_miwa @spain_go