マドリード王宮│PALACIO REAL

 ハプスブルク朝の古い宮殿(Alcázar)は、カルロス1世(神聖ローマ帝国皇帝カール5世)、フェリペ2世がイスラム教徒の城を拡張、改装を繰り返して作った巨大な建物でしたが、住み心地はよくなかったようです。少しでもそれを解消するために、フェリペ4世はフレスコ画や絵画で華々しく飾りました。ここを王室の公式な住居として、ハプスブルク朝、ブルボン朝などのスペイン国王たちは暮らしていましたが、1734年のクリスマスイブの火災で宮殿は焼失してしまいます。

そしてフェリペ5世が新たな王宮の建設を決定。当時の偉大なイタリアの建築家フィリッポ・ユヴァラ(Filippo Juvarra)、サバティーニ(Sabatini)らが命を受けて建設に当たりました。これがオリエンテ宮(Palacio de Oriente)とも呼ばれる現在の王宮(Palacio Real)です。面積は135,000平方メートル、3,000以上の部屋を備えた西ヨーロッパ最大の王宮です。

その豊かな美術関連の所蔵品には、ベラスケス、エル・グレコ、ルーベンス、ゴヤなどの絵画、ストラディバリウスのコレクション、王室武具博物館(Real Armeía、ウィーンのものとならんで世界最大のコレクションを誇る)などがあります。フレスコ画、絵画、金製品、鏡、タペストリー、磁器、時計、家具などの数の多さ、豪華さにはため息が出るほど。

見どころとしては、饗宴の間、王座の間、鏡の間、磁器の間、王室礼拝堂、王室薬局などがあげられます。外に出れば、カンポ・デ・モーロ庭園を楽しむこともできます。

現在、王宮には国王は居住していませんが、公式行事に使用されています。
マドリードに来たのなら、王宮は是非訪れたい場所。贅の限りを尽くした王宮をその目で確かめてみてください。向かいに立つアルムデナ大聖堂と合わせておすすめします。

住所:Calle Bailén , s/n 28013, Madrid
開館日・時間:
10月から3月は毎日10:00から18:00(切符売場の営業および王宮への入場は17:00まで)、4月から9月は毎日10:00から20:00(切符売場の営業および王宮への入場は19:00まで)
*行事などで変更になる場合があるので公式サイトを参照のこと
入場料:
一般 10ユーロ、割引料金 5ユーロ、代理店割引料金 8ユーロ、5歳以下は無料
オーディオガイド 3ユーロ
王宮+王室厨房見学
基本料金 14ユーロ、割引料金 9ユーロ、
王室厨房見学のみ
5ユーロ
(2018年1月現在)
最寄り駅:地下鉄オペラ駅Ópera (L2, L5, R)
公式サイト:www.patrimonionacional.es/real-sitio/palacio-real-de-madrid (スペイン語、英語)

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