マヨール広場│PLAZA MAYOR

 マドリード、そしてスペインの中心とも言えるマヨール広場。4階建ての建物に四方を囲まれ、中央にフェリペ3世の騎馬像が立つこの広場は、観光客や市民が集まる場所になっています。

 中世の時代、ここはアラバル広場(plaza del Arrabal)と呼ばれていました。フェリペ2世が新しい広場を建設することを命じ、カサ・デ・ラ・パナデリア(Casa de la Panadería)が作られました。計画は建築家フアン・ゴメス・デ・モラに引き継がれ、フェリペ3世の時代に完成。しかし、何度かの火災によって姿を変え、現在の姿は1790年の大規模火災後に建築家のフアン・デ・ビリャヌエバによって再建されたものです。広場はさまざまな役割を果たし、市場や祭り、闘牛や戴冠式、異端審問などが行われていました。

 現在では、建物の1階にはカフェやバル、レストランや土産物屋が立ち並び、常に多くの人で賑わう活気のある場所になっています。カサ・デ・ラ・パナデリアにはマドリードの観光情報センターがあります。

 1790年の火災の後に作られた門(arco)のうち、最も有名なのがクチジェロス門(Arco de Cuchilleros)です。クチジェロは刃物職人を意味し、この門の場所に刃物職人の工房があったことを示しています。クチジェロス門の近くに1725年に開店したギネス認定の世界最古のレストラン、ソブリーノ・デ・ボティン(Sobrino de Botín)があります。ヘミングウェイも通ったというこのレストランで名物の子豚の丸焼きを食べるのもいいかもしれません。

 また、マヨール広場の近くにはサン・ミゲル市場(Mercado de San Miguel)があります。ガラス張りのおしゃれな建物の市場では、生ハムやオリーブ、パエリアといったスペイン名物料理から、ピザやお寿司、スイーツなどいろいろな食物を気軽に食べることができます。もちろんビールやワイン、サングリアなどのお酒も飲めるので、好きな食べものと飲み物を買って市場のイートインスペースで食べるのもおすすめです。

 マヨール広場はプエルタ・デル・ソル(Puerta del Sol)から歩いて5分ほど。王宮やアルムデナ大聖堂にも5分ほどなので、マドリードの町並みを楽しみながら歩いて見てまわれます。

住所:PlazaMayor, 28012
最寄り駅:地下鉄ソル駅Sol (L1, L2, L3)、ティルソ・デ・モリーナ駅Tirso de Molina (L1)

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