観光
風車の町、コンスエグラ│CONSUEGRA
2019年01月
コンスエグラはカスティーリャ・ラ・マンチャ州トレド県にある小さな町です。
スペインと聞くと、ドン・キホーテに出てくる乾いた大地と風車を思い出す人も多いのではないでしょうか。まさにその風景をここで見ることができます。
■風車(Molinos de Viento)
コンスエグラには現在12基の風車があります。風車の建つ小高い丘の上からは、コンスエグラの町、そして遠くには地平線を眺めることができます。360度どの方向にも赤茶色の乾いた大地が広がり、地平線が見える風景はかなり見ごたえがあります。
風車は小麦を粉に挽くために使われていました。現在でも風車としての機能を保つために定期的に稼働されているようです。風車にはそれぞれ名前がついています。
12基の名前は、クラヴィレニョ(Clavileño)、エスパルテロ(Espartero)、ルシオ(Rucio)、カバジェロ・デル・ヴェルデ・ガバン(Caballero del Verde Gabán)、チスパス(Chispas)、アルカンシア(Alcancía)、カルデニョ(Cardeño)、ヴィスタ・アレグレ(Vista Alegre)、サンチョ(Sancho)、モチラス(Mochilas)、マンブリノ(Mambrino)、ボレロ(Bolero)です。
ボレロには観光案内所があり、風車の内部の仕組みを見ることもできます。ルシオの1階は売店になっているので、おみやげを買うならのぞいてみましょう。コンスエグラのサフランやオリーブ油をおみやげにするのもいいかもしれません。この風車では3月から6月、9月から12月の月、木、金、土、日(クリスマスと年末除く)の10時から14時、16時から18時に風車に帆を張って小麦を挽く作業を実演しているようです。カバジェロ・デル・ヴェルデ・ガバンはカフェテリアになっていて、軽食と飲み物を楽しめます。
近くから風車を見ると思ったより大きく、ドン・キホーテの物語の中で風車を巨人と見間違えたというのも何となく納得できるのではないでしょうか。
■コンスエグラ城(Castillo)
コンスエグラ城の歴史はよくわかっていませんが、一説によると10世紀にアラブの砦として建てられ、12世紀から聖ヨハネ騎士団の居城としてコンスエグラの町を見守ってきたようです。
自由に見学することもできますが(有料)、土日なら劇形式のガイドツアー(Visita teatralizada al castillo de Consuegra)がおすすめです。中世の人物に扮したガイド達の演じる劇を見ながら、時には劇に参加しながら城内を見学できます。スペイン語のみで進められるのですが、スペイン語がわからなくても劇なので結構楽しめます。土日の13時から90分間です。
他にも、風車、コンスエグラ城とその他の見どころを回るガイドツアーもあるようです。コンスエグラ観光局のHPを参照してください。
■風車、お城の見学料金(自由見学)
・土日祝日
お城、風車、市営博物館の見学:大人(13歳以上)7ユーロ、子供(7歳から12歳)3.5ユーロ
風車ボレロの見学:1人1.5ユーロ
6歳以下無料
・平日
お城と風車ボレロの見学:大人4.5ユーロ、子供2ユーロ
風車ボレロの見学:大人1.5ユーロ、子供1ユーロ
市営博物館の見学:大人1.5ユーロ、子供1ユーロ
お城、風車ボレロ、市営博物館の見学:大人5.5ユーロ、子供2.5ユーロ
6歳以下無料
・時間
土日祝日:10時から18時半
平日:10時から14時、15時半から18時半
(2018年3月現在)
■その他の見どころ
市営考古学博物館(10:30-14:30,15:30-19:00火・水は休館)、ベラ・クルス教会、サン・ファン教会、フランシスカノ修道院、スペイン広場、4キロほど離れたところにあるローマダム(Presa Romana)など。
町にはレストランやトレド名物のマサパンのお店もあるので、時間があればのぞいてみてください。
■行き方
トレドからコンスエグラまでバスで約1時間30分、約5ユーロ(バス会社:SAMAR)
マドリードからコンスエグラまでバスで約2時間30分、約10ユーロ(バス会社:SAMAR、INTERBUS)
■公式サイト
www.consuegra.es
コンスエグラ観光局(スペイン語、英語、フランス語)
www.facebook.com/turismodeconsuegra
コンスエグラ観光局Facebook(スペイン語)
www.facebook.com/consuegra.jp
コンスエグラ観光局Facebook(日本語)
samar.es
SAMAR(スペイン語、英語、フランス語、ドイツ語)
cm.interbus.es
INTERBUS(スペイン語)