トレド大聖堂│La Catedral de Santa María de Toledo, la Catedral Primada de España

 

アルカンタラ橋を渡り、坂を登ったところにあるソコドベール広場から5分ほど南西に行ったところにトレド大聖堂はあります。鐘楼を目印にするといいでしょう。大聖堂の鐘楼とアルカサルはトレドの町の景色の中でも特徴的なので見つけやすいと思います。

トレド大聖堂は、フェルナンド3世の命を受け、大司教ロドリゴ・ヒメネスの指揮の下、メスキータとして使用されていた6世紀の西ゴート族の教会の上に作られたもので、1227年に着工し、1493年に完成しました。歴史的、芸術的な価値だけではなく、大司教座が置かれた権威ある大聖堂として宗教的にも大きな価値を持ち、人々の信仰において重要な役割を果たしています。

建築様式はフランスの影響を受けたゴシック様式で、奥行120メートル、幅60メートル、88の柱と72のヴォールト天井が支える5つの身廊、4つの側廊と22の礼拝堂を持つ巨大な建物です。

見ておきたいところはたくさんありますが、たとえば、エル・グレコの「聖衣剥奪(El Expolio)」「12使徒(Doce Apóstoles)」をはじめとして、ゴヤ、ベラスケスの作品が飾られた聖器室(la Sacristía Mayor)はまるで美術館のようで、絵画好きなら必見です。コロンブスがアメリカから持ち帰った金が使われていると言われる聖体顕示台や、イサベル女王の王冠が展示された宝物室(el Tesoro)はまばゆいばかりです。 上下2段に作られた聖歌隊席(el Coro)は上下の建築様式が異なっています。グラナダ戦争の場面を表現したレリーフも見応えがあります。主礼拝堂(la Capilla Mayor)の祭壇の装飾はもちろんのこと、この祭壇の裏にあるトランスパレンテ(Transparente)と呼ばれる大理石で作られた天使や聖母の像も見逃せません。さらに「免罪の門(Puerta del Perdón)」、「獅子の門(Puerta de los Leones)」、「時計の門(Puerta del Reloj)」などの門もそれぞれ異なった装飾が施されていて興味深いです。

他にもステンドグラスやフレスコ画、彫刻など、すべてが豪華絢爛で美しく、カトリックの最も重要な教会であることを思わされます。ふと見るとイスラムの幾何学模様が使用されていて、イスラム文化の影響を受けていることも垣間見えます。

■時間、入場料 ・月曜日から土曜日:10:00 -18:00(閉館18:30)

・日曜日:14:00 – 18:00(閉館18:30)

・入場料:鐘楼、博物館の見学を含む共通券12.50ユーロ、鐘楼の見学を含まない券10ユーロ(2018年6月現在)

■公式サイト

トレド大聖堂(スペイン語、英語他)
www.catedralprimada.es

トレド観光(スペイン語)
turismo.toledo.es/museo-monumento-expo/catedral-primada

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