世界遺産の街、トレド│TOLEDO

 

 

「スペインに1日しかいられないなら、迷わずトレドに行け!」

この言葉をよく見聞きしていましたが、実際に行ってみて初めて「なるほど」と納得しました。と言っても、トレドに行くことになったきっかけはこの言葉ではなくて、たまたま友人がそこに住んでいたから。世界遺産に指定されていることは知っていましたが、トレドがどんな街なのかもあまり知らず、行く直前にガイドブックで見どころを少し調べましたが、友人が長く住んでいるのでお任せすることにして、ほぼ何も知らないまま行きました。

電車(AVANT)でマドリードのアトーチャ駅から約30分。RENFEのサイトで切符を買おうとしたら日本のクレジットカードは使えず(2017年10月時点)、結局友人に取ってもらいました。無事電車に乗って、たまたま近くにいた日本人の方と話していたら近くの乗客に注意されてしまい、サイレントカーだったことに初めて気づきました。確かに誰もしゃべっていませんでした。静かな旅をしたい方にはおすすめです。

トレドの駅はステンドグラスのあるきれいな教会のような建物で、バルもありました。駅前にはタクシーが停まっているので便利だと思います。 駅からは友人の車で移動しました。夕方の薄暗くなったときに、タホ川に囲まれた旧市街を 車から見ました。灯りの中に浮かび上がる街はとてもきれいで、そこだけ違う時間が流れているような感じがしました。 翌日、明るい時間に見た旧市街には夜とは違った美しさがありました。建物、石畳、細い路地。キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の3つの文化が共存していたころの雰囲気がそのまま残っているような気がしました。カテドラルやアルカサル、エル・グレコの家、サント・トメ教会などたくさん見どころがあるので、それを1つ1つ見ていくのも楽しいと思います。坂道が多いので、回るルートを考えておいた方がいいでしょう。靴は歩きやすいものを!疲れたら一休みできるバルやレストランはたくさんあります。

メインの道から一本外れて歩いてみると、細い路地が続いていて、人はまばらで、まったく違った感じがします。さすが、「迷わずトレドに行け」と言われる街だけあって、1年を通じてかなりの観光客が訪れるようです。私が行ったのは11月でしたが、観光客でごった返しているお店もありましたし、カテドラルにもたくさんの人がいました。混んでいる時期はあまりいろいろな所を見ようとしないで、見るスポットを絞った方がいいかもしれません。と言ってもせっかく来たらいろいろ見たくなりますよね。でも、プランを変更する余裕は持っておくといいと思います。

夜のライトアップされたトレドもきれいでしたし、パラドールから見た朝のトレドもきれいでした。友人の職場の建物の3階から眺めた夕方の街もよかったです。パラドールは写真を取るために来る人も多いようでした。見る時間や場所を変えると違った印象になるのがおもしろかったです。

カテドラルやアルカサルなど1つ1つの建物も魅力的でしたが、トレドの街全体としての美しさや雰囲気が「迷わずトレドに行け!」と言わせるのだと感じました。

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