芸術科学都市│La ciudad de arte y ciencia de Valencia

バレンシアの芸術科学都市は水族館、科学博物館、IMAXシアター、オペラハウスなどの、ちょっと変わった形の近未来的な建物が立ち並び、公園も併設された複合施設です。街の中心の旧市街から少し離れたところにあるので、旧市街からはバスかタクシーで行く方がいいでしょう。歩くと30分以上かかります。 芸術科学都市のある場所はトゥリア川が流れていた場所でした。

1957年10月14日、その川が大雨で洪水を起こし、バレンシアは大きな被害を受けました。バレンシア旧市街のカルメン地区では1メートル以上も浸水したようです。この洪水の後、洪水を防ぐための対策で運河ができ、川の流路は変えられました。その古い川床を利用して作られたのが芸術科学都市です。 公園の自然と不思議な形の現代的な建物とがなぜか調和しています。天気がいい日は太陽の光が建物の白い色と建物の横に作られた人工池の水面に反射して、とても明るい雰囲気です。青空と建物の白のコントラストもきれいです。夜は照明が池に反射して、また違った雰囲気になります。建物の形はなんとなくカブトガニや昆虫を連想させます。

この芸術科学都市はスペインの建築家、サンティアゴ・カラトラヴァ(Santiago Calatrava)が手がけた建築群です。水族館のみ、スペイン生まれのメキシコの建築家、フェリックス・キャンデラ(Félix Candela)の作品です。

■エミスフェリック(el Hemisfèric)
芸術科学都市の建物の中で一番最初に完成したのがエミスフェリックで、1998年に開館しました。巨大なスクリーンのIMAXシアターで3D映画やレーザーショー、プラネタリウムなどを楽しめます。曜日や時間によって見られる内容が違うので、事前にチェックしてみてください。

■フェリペ王子科学博物館(Museo de las Ciencias Príncipe Felipe)
さまざまなテーマの展示があり、手を触れられる展示品もたくさんあります。実際に試してみられる簡単な実験のような展示もあるので、子どもも大人も楽しめると思います。2月から3月にかけて火祭りの人形の展示も行われます。

■ウンブラクレ(Umbracle)
地上は駐車場、その上が遊歩道になっています。ちょっとした植物園のような感じでのんびりと散歩を楽しめます。

■ソフィア王妃芸術宮殿(Palacio de las Artes Reina Sofia)
2005年に開館したこの建物には4つのホールがあり、さまざまなコンサートやオペラ、ミュージカル、演劇などが催されています。

■オセアノグラフィック(Oceanografic)
フェリックス・キャンデラによって建築された、ヨーロッパ一大きな水族館。水中や水辺に住むさまざまな動物が見られます。頭上を泳ぐ魚が見られるトンネル状の水槽が人気のようで、たくさんの人で賑わっていました。見るところがたくさんあってかなり歩くので、歩きやすい靴をおすすめします。イルカショーもあるので、時間が合えばおすすめです。

■アゴラ(Ágora)
テニストーナメントやコンベンション、コンサートなどが行われる多目的スペース。テニスのバレンシア・オープンなどが行われるそうです。

■入場料、開館時間 ・開館時間
各施設で違いますが、朝はだいたい10時から開館しています。閉館は季節によって変わりますが、一番早いときで18時、遅いときは0時のことも。季節や祭日で変更があるので、詳しくは公式サイトでチェックしてください。

・入場料
エミスフェリック:大人8ユーロ
フェリペ王子科学博物館:大人8ユーロ
オセアノグラフィック:大人30.70ユーロ(2019年4月現在)
2つまたは3つの施設に入場できるセット券もあり、お得です。

・公式サイト
www.cac.es/es/home.html (英語、スペイン語、バレンシア語あり)

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