バレンシア火祭り博物館│Museo Fallero de Valencia

火祭り(fiesta de las Fallas)はバレンシアを代表するものの1つ。一度は実際に見てみたいですね。幸運にも3月にバレンシアを訪れる方はぜひ見てください。その時期にバレンシアに行けない人は、火祭り博物館を訪れましょう。場所は旧市街から少し離れた、芸術科学都市の近くです。旧市街から歩くと30分から40分くらいかかるので、バスかタクシーに乗るといいと思います。建物は思ったより小さいので、見落とさないように気をつけてください。

館内には、火祭りで焼かれるのを逃れた作品、つまり1934年以降に投票で1位に選ばれた人形たちがずらりと展示されています。静かな館内で人形に囲まれていると少し怖い感じもします。年代を追ってみていくと、政治を批判したものや流行を表現したものなど、時代が反映されていて興味深いです。表現のスタイルもリアルなもの、かわいらしいもの、エロティックなもの、不気味なものとさまざまです。人形を作るのに使われている材料も変わっていっているそうで、色使いも時代につれて変化しているのがわかります。どの人形もよく作られていて味わいがあります。作った人たちはどれくらいの時間と労力をかけて作ったのかと考えさせられました。

火祭りの写真やビデオなどを見ると、かなり大きいサイズの人形もあります。投票で大きな人形が選ばれたらどうなるのでしょうか?それとも、投票の対象となるサイズがあるのでしょうか?調べてみると、火祭りに先立って、2月の初めから芸術科学都市のフェリペ王子科学博物館(Museo Príncipe Felipe)で小型の人形(ninot)が展示され、投票が行われるそうです。誰でも投票することができ、1位に選ばれた人形だけが焼かれずに火祭り博物館に展示されるということでした。大きいオブジェはfallaと呼ばれ、高さが30メートルを超えるものもあるそうです。これだけ大きいと、燃やされるときの迫力も相当なものでしょう。

人形だけでなく、火祭りの告知のポスターや伝統的な衣装に身を包んだ女性の絵や写真もあります。ポスターも時代とともにデザインが変わっていくのがおもしろいです。 実際に火祭りを見た人も見られなかった人にも、火祭り博物館はおすすめです。写真は自由に撮ることができます。

■開館時間、入場料
開館時間:
月曜日から土曜日:10:00-19:00(最終入場時間18:15)
日曜日と祭日:10:00-14:00(最終入場時間13:15)
休館日: 1月1日、1月6日、5月1日、12月25日
入場料: 2ユーロ、日曜日と祭日は無料 (2019年4月現在)

VOLVER

PAGE TOP