2012年08月
エル・グレコ《白貂の毛皮をまとう貴婦人》
1577-1590年頃
グラスゴー美術館(ポロック・ハウス)、イギリス
@Culture and Sport Glasgow (Museums)
16世紀から17世紀にかけて活躍した、スペインを代表する画家、エル・グレコ(El Greco)。その作品は日本でも非常に人気が高く、スペインを訪れたことのある方なら、一度は彼の作品を目にしたことがあるのではないでしょうか。しかしながら、現在日本国内に存在する彼の作品は、大原美術館(岡山県)に所蔵されている、『受胎告知』と、国立西洋美術館(東京都)にある『十字架のキリスト』という僅かに二点だけ。日本で彼の作品を目にするチャンスはいままで殆どありませんでした。
そんな日本のエル・グレコファンに、彼の作品を一挙に50点以上観ることができるというチャンスが巡ってきました!今年秋に大阪で開催される『エル・グレコ展』では、スペインをはじめ、世界各国で所蔵されている50点以上の作品が一挙に来日する予定です。日本で開催された彼の作品展の中では最大級の規模で行われる今回の『エル・グレコ展』、大阪での開催後、2013年1月には東京でも予定されています。そこで、本誌acueductoでもエル・グレコを特集テーマに取り上げました。