2019年07月

ハモン・セラーノとハモン・イベリコ。実際にハモンを食べる時、どんな時にどちらを選ベば良いのでしょうか？acueducto編集部一同で実際に食べ比べをしてみました！

Jamón Ibérico

ハモン・イベリコ提供
タイシコーポレーション株式会社（イベリコ屋）
［ハモン イベリコ レアル ベジョータ 4年熟成］

■ジューシーで旨味たっぷり
■食べる時は単体でしっかり味わおう

　スペイン人もこれを前にしたら目の色が変わる贅沢品のハモン・イベリコ。見た目の色は暗く（赤茶色〜茶色）て厚みがあり、脂がしっかりとのった弾力のある舌ざわり。しっかり常温に戻してから食べると、上質な脂身が口の中でとろとろに溶け出します。歳月をかけてしっかり熟成されているので、赤身と脂身には旨味や香りが凝縮されています。だから、食べるときは単体で！

　セラーノに比べて高価な印象のイベリコですが、小さなピースでも驚くほど長い余韻を楽しむことができます。味が強いのでさっぱりとした飲料（ビール、カバ、チャコリなど）や、赤ワインとの相性も抜群です。とにかく味が長く続くので、リラックスできる落ち着いた空間で、ゆっくりと味わいたいハモン。週末、家族や友人とテラス席や自然を感じられる所でワインと一緒に楽しんだり、とっておきのボトルを開ける時のマリアージュに◎。

Jamón Serrano

ハモン・セラーノ提供
株式会社ダイヤモンドスター
［ハモン・デ・トレベレス］

■さっぱりとした味わい
■メイン料理やおつまみにも応用できる！

　ハモン・セラーノはイベリコに比べると見た目は明るく（赤色）味はさっぱりとしていて、クセがあまりありません。それでも日本のスーパーで買う「生ハム」よりもしっかりと弾力・歯ごたえがあり塩味が効いています。イベリコよりも安価なので、その分だけ手軽に食べることのできるハモンです。とにかくたっぷりスペインのハモンを味わいたい！　というときはセラーノを選ぶと良いですね。

　アペリティフを嗜む時に、クリーミーチーズやオリーブの実などと一緒に出して食べるのも◎。炭酸飲料と一緒におやつにもできます。その他、ボカディージョに挟んでランチにしたり（このときバゲットにオリーブオイルをかけても良いです）、刻んでクロケッタの具材にしたりと、単体でもアレンジでも活躍する万能食材です。スペインでもセラーノを料理に応用するのは一般的です。

●ハモンは熟成度合で味が変わります。商品を購入するときは熟成期間も合わせて確認してみましょう。
●同じ牧場で育てられた豚・同じ熟成度合であっても、個体によって厳密な味は異なります。だからスペインの専門店ではハモンの試食をしてから、試食したのと同じ豚のハモンを購入するという買い方があります。