2011年11月
1994年4月、三重県の伊勢志摩国立公園にスペインをテーマとする複合リゾート施設「志摩スペイン村」は誕生しました。
当時の日本は、経済的な豊さとは裏腹に、時間に追われる競争社会の中で、ゆとりや人間的な大らかさを忘れがちであると言われていました。「ゆとり」や「大らかさ」、「人生を楽しむ達人」といったイメージを持つスペインの国や人々は、日本人の憧れでもありました。そんなスペインの魅力を日本人が体験できる場所として、スペインをテーマとするリゾート施設が誕生したのです。また、伊勢志摩はスペインの風土と似ている点があります。古くから信仰の対象とされる場所やその参詣道、リアス式と呼ばれる入り組んだ特徴的な海岸線、燦々と輝く情熱的な太陽や豊かな青い海、深い緑の樹木を育む山々など、自然の魅力にもあふれています。
このような時代的背景と地理的要因により誕生した志摩スペイン村。その魅力の一端をご紹介しましょう。
2011年11月