第21回 Asador Real(アサドール・レアル)
中村美和

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店内入ってすぐにある焼き場。大きなオーブンで子豚や子羊を焼く

新鮮な食材は目にも鮮やか

 スペインの食文化は海の幸、山の幸、実にバリエーションに富んでいるが、カスティーリャやマドリードなどの内陸部は伝統的に肉料理が有名だ。そこで今回はマドリードでがっつり肉食を楽しみたい方向けに、お気に入りのアサドールを紹介しよう。アサドールとは一般的に、子豚や子羊、その他の肉を薪オーブンで焼いて食べさせてくれるレストランを指す。

 マドリードでアサドールといえば、本連載の第15回で紹介したボティンが世界的に知られているが、王立劇場に隣接するアサドール・レアルは、観光客の多いオペラ付近にありながらも、納得のいく価格で、しかも料理もサービスも質が十分で安心して楽しめるため、「今日は肉を食べよう!」という日に仲間と集まる、定番のレストランだ。

 まずは前菜に試したいのは、イベリコ豚の生ハム。質の高い生ハムは、少ない塩で脱水し長期間熟成させるため、塩味がマイルドで旨みが強い。そして常温で脂がとろけるのも最高級ハムの特徴だ。スペインで本場の生ハムが食べたい、という人は、まずここの生ハムを楽しんでほしい。

 まもう一品、メインの前につまみを楽しむなら、モジェハス・デ・コルデーロ・レチャル・ア・ラ・プランチャは欠かせない。カリっと鉄板焼きにした柔らかくクセの少ない子羊の胸腺にワインが進む。

 まメインには子豚や子羊も捨てがたいが、テーブル上の鉄板で個々の好みの加減で焼きながら楽しめるチュレトン・デ・ブエイ(去勢牛の牛肉)を推したい。日本の最高級和牛は霜降りだが、スペインの高級牛といえばサシの入らないがつんとした赤身と相場が決まっている。シンプルな岩塩だけの味付けが、熟成した牛の旨みを引き立てる。人数が多い場合は、チュレトンを少なめに注文して、子豚や子羊を1/4 サイズで頼むのもお勧め。

生ハムとモジェハス。口直しにはスペインの太陽を浴びて育ったトマト

チュレトンは卓上で焼きたてをいただこう

マネージャーのバレリアーノはソムリエの資格を持つ。料理にあわせたお勧めスペインワインも楽しもう

 

【住所】Plaza de Isabel II, 1, 28013 Madrid
【電話】+34 915 471 111 / +34 915 598 585
【WEB】www.asadorreal.com
上記情報は、2018年10月時点のもので変更する可能性があります。



中村 美和 / Miwa Nakamura

情報工学修士、日本での電機メーカー勤務を経て、2007年に渡西。マドリードにていくつかの企業のウェブシステム開発等に携わった後、CROSSMEDIA WORKS,S.L.を起業。
主に観光や食に関わるプロモーションや、雑誌、ガイドブック、テレビなどの取材コーディネイトの他、マドリード情報を発信するtodomadrid.infoなどを運営。
twitter : @n_miwa @spain_go

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