第13回 El Caldero(エル・カルデロ)
中村美和

PDF記事

PDF掲載誌

野菜と卵の優しい味わいのサランゴージョには新鮮な海老が華を添えている

スペインのムルシア州は、地中海に面し、バレンシア州、カスティージャ・イ・ラ・マンチャ州、アンダルシア州に接する温暖で雨の少ない地中海性気候の地域だ。日本人にはまだあまり聞き馴染みのないこのムルシア、実は日本人の舌に合う魚介と野菜をふんだんに使った地中海グルメの宝庫である。そんなムルシアの美食を、マドリードでも楽しませてくれるレストランがある。多くのバルで賑わうラス・レトラス地区のウエルタス通りにあるエル・カルデロは、毎週ムルシアへ野菜や魚介を買い出しに出かけ、現地の味そのままをマドリードで提供している。この店の名物のひとつアロース・カルデロは、ムルシア地方の特にマール・メノールと地中海沿岸で漁師達が漁の合間に食していた米料理で、足場の悪い岩場でも調理できるよう三脚に厚手の鉄鍋を吊るして米を煮込む。地中海の魚介 の旨味を吸った米は適度な歯触りを残したアルデンテで、好みによって鯛などの 魚料理を合わせていただくのもお勧めだ。その他にも、ズッキーニと卵を炒めプリプリの海老をのせたサランゴージョ、モハマ(マグロの生ハム)やカラスミ、アーモンドなどムルシア産珍味の盛り合わせ、タコのグリル、デザートにはレモンの伝統菓子パパラホテをぜひ味わってみて欲しい。

名物のアロース・カルデロ。三脚ごとサービスされる

モハマ・カラスミなどムルシア産の珍味盛り合わせはワインとの相性も最高

グリルした香ばしいタコをハサミでカットしていただく

【住所】Calle Huertas, 15, Madrid
【電話】 +34 914 29 50 44
【WEB】elcaldero.com

注意:上記情報は、2016年11月時点のもので変更する可能性があります。



中村 美和 / Miwa Nakamura

情報工学修士、日本での電機メーカー勤務を経て、2007年に渡西。マドリードにていくつかの企業のウェブシステム開発等に携わった後、CROSSMEDIA WORKS,S.L.を起業。
主に観光や食に関わるプロモーションや、雑誌、ガイドブック、テレビなどの取材コーディネイトの他、マドリード情報を発信するtodomadrid.infoなどを運営。
twitter : @n_miwa @spain_go

VOLVER

PAGE TOP