スペインのお勧めバール / レストラン

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第22回 Giralda IV(ヒラルダ)


中村美和

アンダルシアのパティオそのままの雰囲気

 今回紹介するヒラルダは、マドリードの2つの地域にそれぞれ店舗をもつアンダルシア料理のレストラン。 特にサラマンカ地区にある店舗は、セビーリャのパティオに来たような雰囲気の中でアンダルシアのタパス を楽しませてくれるので、「これぞスペイン!」という雰囲気を味わいたいときにお勧めだ。

 カディスのワインやシェリーと、シーフードのフライをつまむと、一気にアンダルシア気分も高まる。ウエルバ産のエビや、カディス産のモハマも欠かせない。

 レストランのオーナーは元闘牛士のカルメロ・エスピノサ氏で、両方の店舗を行き来しつつ、時々はカウン ターにも立つ。ある日、とても気さくで素敵なカマレラ(ウェイトレス)のマリアちゃんのことを「彼女はとっても 素敵ね!」と褒めたら、「そうでしょう、彼女の父親と同じようにね」とウィンクして自分を指さした。家庭的な雰 囲気は、きっとこの父娘のおかげもあるのだろう。

 またこのレストランのもう1つの名物は、サラマンカ地区のレストランで毎週金曜日の23時から行われる歌 手とギタリストによるフラメンコ音楽のショーだ。ショーが盛り上がってくると、客が飛び入りでセビジャーナス を踊ったり、オーナーのカルメロが闘牛士のカポーテの動きを披露したりと、これもまたアンダルシアの夜に 1 迷い込んだような気分を楽しめる。

アンダルシアのフッリトゥーラ(シーフードのフライ)

モハマ(マグロの生ハム)もアンダルシア名物

オーナーのカルメロは元闘牛

毎週金曜日のフラメンコ音楽のショーは飛び入り歓迎

【住所】Calle Claudio Coello, 24, 28001 Madrid
【電話】+34 915 76 40 69
【WEB】www.restauranteslagiralda.com
上記情報は、2019年1月時点のもので変更する可能性があります。



中村 美和 / Miwa Nakamura

情報工学修士、日本での電機メーカー勤務を経て、2007年に渡西。マドリードにていくつかの企業のウェブシステム開発等に携わった後、CROSSMEDIA WORKS,S.L.を起業。
主に観光や食に関わるプロモーションや、雑誌、ガイドブック、テレビなどの取材コーディネイトの他、マドリード情報を発信するtodomadrid.infoなどを運営。
twitter : @n_miwa @spain_go

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