2014年08月
見逃せないSOPA DE PESCADO(魚のスープ)。写真は2人前(1人前8ユーロ)
フランスとの国境にある町フエンテラビーア(バスク語オンダリビア)。この町は古くから漁師町として有名であり、爽やかな海風に誘われると、やはり新鮮な魚料理に舌鼓を打ちたくなる。平屋が印象的なLA HERMANDAD DE PESCADORES JATETXEA(エルマンダー・デ・ペスカド―レス・ハテチェア/レストラン漁師組合)は城壁外の建物では一番古いとされる1361 年に建築され、当時漁師の網や道具が内部に納められていたそうだ。そんな歴史あるレストランのお勧めはMERLUZA(メルルーサ/タラの一種)料理であろう。特にバスク料理のKOKOTXAS(ココチャス/メルルーサの顎の下の部分)は人気がある。その他にも、カンタブリア海のBONITO(ボニート/ビン長マグロ)オリーブオイル漬け、手作り塩漬けアンチョビ、オリーブオイル漬けアンチョビ、TXANGURRO(蟹)やタコ、アサリ等、新鮮な海の幸を季節に応じてたっぷりと堪能できるが、絶対にはずせないのはSOPA DE PESCADO(ソパ・デ・ペスカード/魚のスープ)であろう。ソパ・デ・ペスカードはメルルーサの骨を煮込んだスープである。この魚のスープをメニューに持つレストランはスペインには多いが、ここのスープはそのまろやかさと繊細さが秀逸でそのテクスチャーは止みつきになりそう。是非是非お試しを!
CHIPIRÓN TROCEADO EN SU TINTA(チピロン・トロセアード・エン・ス・ティンタ/刻んだホタルイカの墨煮)18ユーロ。柔らかく煮込んであるイカが美味。
不定期 PANTXINETA AL HORNO(パンチネタ・アル・オルノ/カスタードクリーム入りパイケーキ・アイス添え)6ユーロはバスク典型スイーツでラッキーな人のみが食せる
【住所】Zuloaga, 12, FUENTERRABÍA/HONDARRIBIA
【電話】 +34 943 64 27 38
注意:上記情報は、2014年8月時点のもので変更する可能性があります。
田中 富子 / Tomiko Tanaka
日本にてフォワーダー、米通信機会社勤務後、2001年よりセビーリャ在住。2006年個人自営業ビザ獲得。2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージン・オリーブオイル・テイスターにおける大学のエキスパートコースを修了し、オリーブオイル・エキスパートに。現在は、オリーブオイルコース、食品輸出入仲介業と執筆業を主に、通訳、翻訳等スペインと日本を橋渡し中。誠実、情熱、感動がモットーの熱い人間です。
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