2012年08月
パンプローナ中心部から徒歩で行くことができる
スペイン北部ナバーラ。ここでよく飲まれるアルコール飲料はシードラ(SIDRA)であろう。シードラはアストゥリア産も有名であるが、ナバーラ北部産シードラはアストゥリア産より甘味が少なく酸味が強いと言われている。シードラを飲むにはシードレリアに行くことをお勧めする。シードレリアとは、昔シードラ生産業者がその販売(主に3月)のためにレストラン関係者を呼び、シードラを飲ませながら簡単な食事をさせていた施設である。現在、多くのシードレリアはレストランとして一般人にその場を解放しているが、施設内にシードラのクペラ(KUPELA)と呼ばれる大きな樽があるのが特徴である。ナバーラ州の首都パンプロナにあるシードレリアAUZMENDI SAGARDOTEGIA(アウスメンディ・サガルドテギア)はその典型であろう。シードラを頼むと空のグラスが運ばれてくる。後は、自分でこのクペラに近づき好きなだけ注ぐだけであるが、その際にはちょっとしたコツが必要。クペラごとに違う味のシードラが味わえ、何杯飲んでも同じ料金、そしてその注ぎ時の面白さにたくさん飲んでしまうのは簡単に想像できる。シードラには北部でよく食されるバカラオ(BACALAO=タラ)料理がよく合う。 On egin(オン・エギン(バスク語)=¡Qué aproveche!)
クペラから注ぐ時はちょっと緊張
Tortilla de bacalao(タラのオムレツ)に舌鼓!
【住所】C/ Joaquín Beunza 17, Pamplona
【電話】 +34 948 38 46 70
【WEB】 www.sidreriaauzmendi.com
上記情報は、2012年8月時点のもので変更する可能性があります。
田中 富子 / Tomiko Tanaka
日本にてフォワーダー、米通信機会社勤務後、2001年よりセビーリャ在住。2006年個人自営業ビザ獲得。2008年アンダルシア州立ハエン大学にてバージン・オリーブオイル・テイスターにおける大学のエキスパートコースを修了し、オリーブオイル・エキスパートに。現在は、オリーブオイルコース、食品輸出入仲介業と執筆業を主に、通訳、翻訳等スペインと日本を橋渡し中。誠実、情熱、感動がモットーの熱い人間です。
www.creapasion.com