vol.4 Parador de Hondarribia
牧瀬貢

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渡船上から見る高台にあるパラドールの景色

Parador de Hondarribia
西・仏国境の古城を改修したパラドール

 オンダリビア(バスク語)またはフエンテラビーア(スペイン語)は、スペイン・バスク州ギプスコア県の港町。公式名はバスク語表記のHondarribia。県の北東端に位置し、国境となっているビダソア川を挟んで、フランス領土のアンダイエと向かい合う。渡し船は片道15分で隣国の街へ着く。オンダリビアには美味しいマリスコス(海の幸の料理)レストランが立ち並び、観光客で賑わっている。 パラドールは小高い丘の上に聳え、ビダソア川の対岸、フランスのアンダイエの洒落た家並みを望み、大小さまざまな船が錨を降ろしているのどかな風景を見ることができる。

 歴史的な背景をみると、ここは西暦1200年頃に築かれた城塞だ。その後、一時フランスに占拠されたこともあり、17世紀にはフェリペ4世時代の西仏戦争での包囲に耐え、街を守り抜いた。外壁のところどころには弾丸の跡が残る。大砲、甲冑、槍などが飾られ多くの戦いをくぐり抜けてきた城の歴史を思い起こさせる。

パラドールの庭から対岸の眺めは素晴らしい



牧瀬 貢 / Mitsugu Makise

一般社団法人横浜スペイン語センター前理事長。横浜市戸塚区在住。1961年、ブリヂストン横浜工場にエンジニアとして転勤、ここを拠点に数多くの国内・海外経験を積む。ドイツ、カナダ、米国、イギリス、スペインに駐在。短期的な出張含め世界100ヶ国を経験。とりわけ、最後の駐在地スペインの風土、国柄に惚れ込み、北部バスク・ビルバオに駐在、休暇中に17州51県をくまなく廻り、また定年後、思い出の場所での絵画制作を楽しむ。

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