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acueducto 37 特集「日本食とも相性抜群!味わい豊かなシェリー酒の世界」

シェリー文化の開花
明比淑子

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Expansión de la cultura del vino de Jerez

 シェリー・ファンの皆さま、楽しいシェリー生活を送っていらっしゃいますか? この特集に目を止めてくださった方々、シェリーの世界へようこそ。

 イベリア半島の南西の端で、何世紀にもわたって独自の道を歩み続け、世界中に広まったシェリー。名前こそ有名ですが、いざ「シェリーって何?」と聞かれると、ひと口では説明しにくいのがこのお酒です。そもそもシェリーがワインであるということも、産地がスペインのアンダルシアの大西洋岸の一角にしかないということも、長年、知られていませんでした。

 まして、20年前、インターネットの発達した現在とは異なり、日本でシェリーの情報を得るのは大変困難なことでした。まずはシェリーが何であるかを、日本の飲食業界のプロの方々に知っていただかなければなりませんでした。

 2001年、スペインからシェリー原産地呼称統制委員会に来日してもらい、さらには日本ソムリエ協会のご協力を得て、全国8ヶ所でシェリーセミナーを開催し大反響を得ました。その芽をつぶさないようにと、翌2002年、シェリー委員会を立ち上げ、飲料のプロの協会のご協力を得て初の「ベネンシアドール公式称号資格認定試験」を実施しました。

 以後毎年、春に筆記だけの1次試験、秋に唎酒と実技もある2次試験を行い、これまでの17回で総175名にのぼるベネンシアドールを認定してきました。また4年前からはベネンシアの実技不要のシェリー・アンバサダー資格も設け、より多くの方々にシェリーの親善大使としてご活躍いただいています。

 シェリーの輪は徐々に広がりつつあり、今では積極的に取り扱う国内の店舗も増えています。スペイン料理店はもちろんのこと、カクテル・バーやその他のレストランでも「シェリーを!」と一言かけてみてください。そこから風味豊かなシェリーの世界が広がっていきます。

ベネンシアドール:シェリーの熟成中、各樽の中のワインの状態をチェックするために試飲をするが、600 ℓ入りの樽の中心部分からサンプルを引き出すための長い柄杓をベネンシアという。ベネンシアを扱う技術を持った人のことはベネンシアドールと呼ばれる

シェリー委員会(Sherry Committee)

シェリー原産地呼称統制委員会とFEDEJEREZ(シェリー産地生産者連盟)とともに構成する、日本におけるシェリーのプロモーションのための代表機関。シェリー委員会の名のもとに日本全国で開催されるシェリー関連イベントに協力している。

主な活動内容
2001年
シェリー原産地呼称統制委員会が来日、シェリー・セミナーを全国8ヶ所で実施2002年 – 現在
シェリー委員会が、原産地呼称統制委員会とFEDEJEREZの日本代表機関として
創設。当初、現(一社)日本ソムリエ協会、(一社)日本バーテンダー協会、(一社) 日本ホテルバーメンズ協会の共催を受け、ベネンシアドール公式称号資格認定試験を立ち上げる。後に(一社)日本ホテル・レストランサービス技能協会、NPO 法人プロフェッショナル・バーテンダーズ機構の参加を得て、現在前記4協会1機構の協力のもと、ベネンシアドールおよびシェリー・アンバサダー認定試験を主催

www.sherry-japan.com



明比 淑子 / Yoshiko Akehi

30年以上にわたりスペイン全土のワインを取材。ライター、セミナー講師、イベント主催等、スペインワイン関係の仕事に従事。主著『シェリー、ポート、マデイラの本』(小学館)。シェリー原産地呼称統制委員会/シェリー委員会日本代表。スペインワインのプロモーション事業展開のため、株式会社アケヒを設立。www.vinoakehi.com

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