2012年05月
火祭りのもう一つの特色は、花火や爆竹がふんだんに使用されることである。火祭り期間中には、毎朝6時頃に各地区のファリャの団体が伝統音楽の演奏と爆竹の音で市民を起こすが、これはデスペルター(「目覚め」の意味)とよばれる。また、3月初旬からは市役所前の広場で毎日午後2時にマスクレターとよばれる爆竹の大会が開かれる。マスクレターではマスクレットとよばれる非常に大きな音を出す爆竹が使用され、辺り一帯は爆音と白い煙で満たされる。2008年3月19日のマクレスターでは249kgと史上最大量の火薬を含んだ爆竹が使用された。さらに、トゥーリア川沿いの公園では、毎晩、花火大会が行なわれる。
ラウル・ゲレロ著(『スペイン文化事典』丸善より)