2019年07月
スペインのハモン・セラーノは、室温でそのまま食べるのが最高。まして上等のハモン・イベリコなら、スライスしたものをうやうやしく味わう以外考えられません。でもちょっと手軽な価格の生ハムが手に入ったら、料理に加えてみませんか?
スペインでは、生ハムを丸ごと1本購入すると硬い角の肉が余ったり、綺麗にスライスできない切り落とし部分が出たりするので、そういうところを煮込み料理の出汁に使い、最後は骨でスープをとり、本当に余るところなく使い切ります。でも今回は、スライスのパックでも楽しんでいただける簡単料理を選んでみました。
ハモンとインゲンのレブエルト
○材料(4人分) | |
オリーブオイル | 大さじ3~4 |
インゲン | 100g |
ハモン | 2〜3枚 |
卵 | 4個 |
塩 | 少量 |
○作り方
1.インゲンは2〜3cmに切っておく。ハモンは、細かめに手でちぎる。
2.軽く溶いた卵に、塩とインゲンとハモンを加える。
3.オリーブオイルを入れて熱したフライパンに卵液を流し入れて、ヘラなどで軽く混ぜながら半熟状態に仕上げる。
※ 好みで、かりっと焼いたパンを添えて。
※ ハモンは塩味が濃いので、塩の量は少なめに。
グリーンピースとハモンの煮込み
○材料(4人分) | |
オリーブオイル | 1/4カップ |
にんにく | 2片 |
グリーンピース(塩茹で・または冷凍) | 2カップ |
ハモン | 4枚 |
パプリカパウダー | 小さじ1 |
熱湯 | 1カップ |
○作り方
1.土鍋または厚手のフライパンにオリーブオイルを入れ、みじん切りにしたにんにくを加えて熱する。泡が出てきたら、グリーンピースと細かく切ったハモンを加え、少しオリーブオイルを絡ませる。
2.パプリカを振りかけ、混ぜたらすぐ熱湯を加えて弱火で15分ほど煮込む。必要なら塩味をととのえて仕上げる。
渡辺 万里 / Mari Watanabe
大学時代にスペインと出会い、 その後スペインで食文化の研究に取り組む。1989年、東京に『スペイン料理文化アカデミー』を開設しスペイン料理、スペインワインなどを指導すると同時に、テレビ出演、講演、 雑誌への執筆などを通して、スペイン食文化を日本に紹介してきた。「エル・ブジ」のフェランを筆頭に、スペインのトップクラスのシェフたちとのつきあいも長い。著書は『エル・ブジ究極のレシピ集』(日本文芸社)、『修道院のうずら料理』(現代書館)『スペインの竈から・改訂版』(現代書館)など。
<スペイン料理文化アカデミー>
スペイン料理クラス/スペインワインを楽しむ会/フラメンコ・ギタークラスなど開催
〒171-0031 東京都豊島区目白4-23-2
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