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acueducto 17 特集「友好の道~和歌山県・ガリシア州交流の記録~」

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友好の道~和歌山県・ガリシア州交流の記録~ EL CAMINO DE LA AMISTAD


出発の日~いよいよスペインへ

 2014年3月7日、ガリシア州への青少年交流代表団、12名が期待に胸を膨らませながら、スペイン行きの飛行機に乗り込んだ。

 16歳から30歳の12名の中には、スペインはおろか、初めて海外に行くという参加者も含まれていた。団員は和歌山県やガリシア州の理解を深めるため事前研修を2回受け、成果をまとめた「しおり」を持参、現地ではガリシア州の視察、ホストファミリー宅での滞在など楽しみな反面、コミュニケーション面などに不安を感じながらの出発となった。

 関空から旅立った飛行機は、イスタンブールでの乗り継ぎを経て、一路サンティアゴ・デ・コンポステーラ市へ。到着した日は、快晴。今年に入って数日を除いて連日雨(しかもかなり被害が出た程の降雨量)が続いていたそうで、ガリシア人たちに会う度、「なんてラッキーなの!毎日雨で大変だったのよ。」と言われた。もともと雨の多い地方だが今年は特別だったらしい。我々を歓迎してくれるような空模様に団員達も、これから起こることへのワクワクが隠せない様子だった。

 

サンティアゴ・デ・コンポステーラの町並み

 

ア・コルーニャの視察

 滞在2日目は、サンティアゴ・デ・コンポステーラ市から、バスで1時間程度のところにある、大西洋に面した都市、ア・コルーニャに移動。ア・コルーニャの旧市街地は“旧市街地”のイメージはなく、むしろ栄えており、訪れる人々で溢れていた。

 石畳の上に石造りの建物の商店が立ち並ぶレアル通り(この日は日曜日で残念ながら多くの店が休みだったが…)マリア・ピタの像と市庁舎のそびえたつマリア・ピタ広場には遊び回る子供たちや休日を楽しむ家族の姿を多く見ることができた。古い建物から成る統一感のある街並みと主張しすぎない商店の織り成す景観はとても美しいものだった。

 バスで10分ほど移動した展望台(というよりは丘の上)から、大西洋を眺めることができた。午前中に訪れたヘラクレスの塔を含め、ア・コルーニャの街を一望できる、とても景色の良い場所だった。丘の上が公園にもなっており、こちらも子供を連れた家族、カップルやグループでにぎわっていた。ここは、1929年の戦争時の武器の試験場でもあり、現在は大砲のレプリカなどが置かれている。

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