acueducto 第36号 を刊行しました!
2018年12月28日
黒背景に浮かび上がる鮮やかなフラメンコ衣装が目印。『acueducto』第36号を発行いたしました。今号は、フラメンコ大国・日本において、全国の愛好家・従事者の方々にとって読んで励みとなるような特集を目指しました。そして本誌にとっても久しぶりのフラメンコ特集でした!
若手・新人ダンサーさんたちが自らのもつ芸術を発揮する2つの舞台、「新人公演 / フラメンコ・ルネサンス21」と「全日本フラメンココンクール」。前者は30年近い歴史を持つ伝統ある舞台、そして後者は今年から始まったばかりの新コンクール。どちらも門戸は広く、日夜フラメンコの技術・表現の研鑽を積む人たちが、熟練のフラメンコ従事者・審査員の眼前で、自らの力を最大限に発揮するための場となっています。
今回、特集を組むにあたりたくさんのフラメンコ関係者、スタジオの皆様には多大なご協力をいただきました。結果、誌面上でもたくさんの方々の文章が並ぶ、賑やかで迫力のある特集となりました! 表紙ならびに誌面でご紹介させていただいたのは以下の舞踊家の方々。
【熊本・東京】藤本ゆかり様
【静岡】大塚歩 様(アーボンハウスフラメンコスタジオ講師)
【京都】諸藤ふみ様(奥野裕貴子・SIROCOフラメンコ教室 スタジオ ロス・タラントス講師)
【大阪】出水宏輝(Farolito)様(石川敬子フラメンコ教室アシスタント)
それぞれの舞踊家の方、そして教室の皆様からは、熱く、心のこもったメッセージをいただきました。お1人おひとりの文章を、ぜひ読者の皆様にもじっくり読んでいただきたいと思います。特にフラメンコを学んでいる方々にとっては共感できるところや、新しく発見できるところなどがあると思います。そしてこれまでフラメンコを習っていない、知らない人にとっても、日本でこれだけ熱心に学ぶ人たちのいるスペイン舞踊芸術がある! ということをイメージしてもらえたら嬉しいです。
また同特集におきましては、日本フラメンコ協会、全日本フラメンココンクール事務局の関係者の皆様にもご協力をいただきました。濱田慈郎様(日本フラメンコ協会会長)、小林伴子様(同協会副会長)、小松原庸子様(全日本フラメンココンクール発足人)、志風恭子様(フラメンコ・ジャーナリスト)からも、本特集のために特別に文章をいただきました。これから活躍していく若手・新人ダンサーさんたちのために、快く応援のメッセージを寄せてくださいました。
お忙しいところ時間を縫って本特集に文章をご執筆いただきました皆様には、この場で改めてお礼を申し上げます。
フラメンコをやり始めるきっかけやスタート年齢は本当に人によってさまざまですが、己のフラメンコに向き合って、だんだんと積み重ねていくうちに、それぞれの個性や唯一無二の魅力が生まれてくるかと思います。はるか遠いイベリアの地で発祥した音楽舞踊に、なぜ大勢の日本人が心を惹かれるのだろう? というのは誰しもが抱く疑問だと思いますが、そんな不思議な魅力のあるフラメンコを、弊誌でもまたぜひ取り上げたいなと思っています。