ピカソの絵画が約1万円で買える?フランスNPOのチャリティー企画

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来年1月、ピカソの本物の絵画が、たった100€(約12,000円)で誰かの手に届きます。フランスのNPO団体 Aider les Autres が主催する「1 Picasso for 100 euros」というチャリティー企画が開催中です。

1 Picasso for 100 euros

Nature Morte, Pablo Picasso, 1921 © Succession Picasso, Paris, 2019 © RANO WASH with CARE / WaterAid Online non-profit raffleto the benefit of Authorised by Prefectoral Decree In Partnership With Succession Picasso Picasso Administration © Succession Picasso, Paris, 2019 Tickets will be delivered by email immediately after purchase.

100€は有料の抽選券です。挑戦者はWEBサイトで1枚100€のチケットを購入します(最大30枚まで、ギフトとしても購入可)。そして来年1月6日(月)にパリで行われる抽選会にて、購入者の中から誰かに、推定価格1,107,999ドル(およそ1億2千万円)のピカソの作品《静物画》(1921年)が当たります。

今回の抽選会で集まった資金は、慈善団体「CARE」に寄付され、アフリカの人々に綺麗で安全な水の供給や教育支援などの人道支援のために使われます。だからたとえ抽選に外れても、そのお金はアフリカの人々の生活支援のために役立ちます。

実はピカソの絵画が、こうした人道支援目的の抽選会で出品されるのは今回が2回目。2013年には当時の推定価格1,000,000ドルとされた作品《帽子を被った男》(1914年)が出品され、この時は25歳のアメリカ人ジェフリー・ゴナノさんが絵画に当選しました。世界中から集まった資金は480万€(約6億円)、つまりおよそ5万枚の抽選券が売れたことになりますね。今回も仮に同様の数だけ売れるとしたら、ピカソの絵が当たる確率は1/50,000です。ただし今回の抽選は購入者が第1回より増えるでしょうし、目標金額は1900万€とされています。それだと確率は1/19,000です。それでも日本の宝くじの1億円以上の当選確率は、1/2,000,000〜1/10,000,000なので、それに比べたらはるかに現実的なチャレンジとも言えるのでは。

2013年の第1回抽選会で集まった480万€は、レバノン南部の古代都市ティールの支援資金となりました。そして同じくレバノン出身の富豪デービッド・ナーマド氏は、世界最大のピカソ・コレクションを有する個人コレクターで、今回出品される《静物画》はナーマド氏が所蔵しています。

この抽選券ですが、もちろん日本からも気軽にチケットを購入できます。普段から宝くじなど購入される方なら、ちょっと高価なくじの感覚で挑戦してみるのも良いかもしれませんね。ひょっとしたら、当たってしまうかもしれませんよ…! 新年早々、世界中の絵画コレクターの中から、幸運の女神は誰に微笑むのでしょうか? 

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