「イラスト慣用表現」vol.3の同義語・類語
2019年02月07日
スペイン語の面白い表現と出会える本誌連載の「イラスト解説 スペイン語 慣用表現」。これまでブログではvol.1とvol.2の表現の同義語・類語を紹介しました。
それでは続いてvol.3の同義語・類語を学習しましょう(記事PDFはこちら)。今回の主役はjuez(判事)です。本編を掲載したのは今からちょうど1年前。その時に登場した言葉の復習も兼ねて学んでみましょう。
Como el fiel de la balanza
(天秤のように(=公正・中立な立場を守る))
Medir a todos con la misma vara = 全てを同じ尺で測る
Tratar a todos en pie de igualdad = 全てを対等に扱う
平等の精神をしっかり主張したい時に使いましょう
Usar una doble vara de medir
(二重基準(ダブルスタンダード)で評価する)
Utilizar un doble rasero =二重の斗かきを用いる
Haber ciudadanos de primera y de segunda clase = 一級市民と二級市民がいる
rasero は穀物を量るための斗かきで、vara と同じように使われます
Ser como la mujer del César
(カエサルの妻のように(いつ何時も疑われるようなことはしない)
Las cosas son lo que parecen = 見た目通りの人・物である
Ser ejemplar = 模範的である
「〜の鑑だ」と言いたい時に使用しましょう
Tener esqueletos en el armario
(タンスの中の骸骨→人には知られたくない秘密がある)
Tener muertos en el armario = タンスの中の死体
Tener trapos sucios = トラブルを抱えている
trapos sucios(直訳は「汚れた布」)は問題という意味で使われます
Ir hasta el fondo
(奥まで進む→真実を突き止めるまで徹底的に調べ上げる)
Llegar hasta el final = ゴールまで到達する
これはいろんなシチュエーションで使える言い回しですね!
Cerrar en falso
(偽りで封じ込める→ごまかして終わらせる)
Dar carpetazo a … = 〜を打ち切る、もみ消す
Cerrar un caso de forma atropellada = 大慌てで事件を終わらせる
cerrar には閉じる以外にも打ち切る、終わらせるの意味があります
No casarse con nadie
(誰とも結婚しない→どんな誘惑にも負けない、堕落しない)
No tomar partido = 肩を持たない、味方にならない
partido は陣営、党派のこと
Arrastrar la toga por el barro
(法服を引きずって泥だらけにする→政府の圧力に屈する)
Manchar la toga = 法服を汚す
Retorcer el brazo a la justicia = 正義に向かって腕を捻る
2番目の表現は「正義を捻じ曲げる」と訳してもいいかもしれません
まずはこうした表現を急に使えるようにはならなくても、スペイン語圏の新聞・雑誌を読んで同類の表現が出てきた時に「あ!」と思い出せるようになると良いですね。外国語はある程度のレベルまで到達したらその言葉で書かれた辞書(西西辞書)を使うのが良いと云われています。たくさんのスペイン語表現との出会いを楽しみましょう!