特集

ESPECIAL


acueducto 30 特集「ビルバオ・グッゲンハイム美術館」

© FMGB Guggenheim Bilbao Museoa

 MUSEO GUGGENHEIM BILBAO XX ANIVERSARIO

 その外観はさながら、水面に浮かぶ銀色の巨大船のようだ。1997年に完成したビルバオ・グッゲンハイム美術館。開館当時、まさに時代の最先端をいく建築として絶賛され、この輝く巨大な「作品」に惹きつけられた、大勢の芸術愛好家が世界各国から殺到した。天才建築家フランク・O・ゲーリーの設計によって実現した、幾多もの銀の曲面壁が織りなす幻想的な美は、建立から20年が経った今なお「ビルバオ都市再生」の象徴として、光を放っている。


acueducto 29 特集「スペインを生きた芸術家、堀越千秋」

©Daisuke Ikeda

Muchas Gracias Chiaki

 スペイン・マドリードを拠点に活動した画家・堀越千秋さん(1948年11月4日-2016年10月31日)。絵画、エッセイ、陶芸、カンテなどさまざまな芸術分野で活躍され、スペインの生き生きとした風土をそのまま体現したような、奔放かつ力強い生き様で私たちを魅了してくれました。今回、堀越さんと深く交流のあった方々に貴重な追悼文、たくさんの写真をお寄せいただきました。まさにスペインと日本の「架け橋」として生きた堀越さん。その素晴らしい活動の軌跡を、文、写真、経歴や作品を通してお届けします。


acueducto 28 特集「Making Gaudi「つくるガウディ」を見に行く」

撮影:梶原 敏英

心と体で感じる ガウディの世界へ

19世紀から20世紀初頭にスペインで活躍した建築家アントニオ・ガウディ(カタルーニャ語:Antoni Plàcid Guillem Gaudí/1852-1926年)。「デザイン」や「建築」という言葉だけでは語り尽くすことのできない独創的な形と、100年以上に及びいまもなおつくられ続けているサグラダ・ファミリアの存在は、芸術家の創造への意欲を誘発し、立場を問わず世界の多くの人たちの心をゆさぶり続けています。ガウディ建築は、石やタイルなど素材の使い方や工法の細部を見ていくと、構想や設計図面をただ忠実に再現したものではなく、現場の職人たちに任せたり、おそらく彼らとの対話によってできたと思われる部分を感じとることができます。本展「つくるガウディ」の舞台となるのは、愛知県常滑市の株式会社LIXILが運営する文化施設、INAXライブミュージアム。土と水と火が出会い、ものづくりの心を伝えてきたこのミュージアムは、2016年で10周年を迎えました。本展では、ガウディ建築を人の手で「つくる」視点から紐解くとともに、建築家と職人が、土やタイルなど伝統素材の表現の可能性を公開制作によるライブで探っていきます。


acueducto 26 特集「スペイン 21世紀ワイナリー巡り」

19世紀末から20世紀にかけバルセロナを中心に奇抜な建築物を生み出したスペインに、最近21世紀建築とも呼べるユニークな建築群があらわれた。舞台はスペイン全土に広がるブドウの生産地。建築群は、世界中の気鋭の建築家が競うようにつくりあげた芸術性と機能美にみちたワイナリーだ。

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