特集

ESPECIAL


acueducto 10 特集「スペイン絵画の巨匠 EL GRECO」

エル・グレコ《白貂の毛皮をまとう貴婦人》
1577-1590年頃
グラスゴー美術館(ポロック・ハウス)、イギリス
@Culture and Sport Glasgow (Museums)

16世紀から17世紀にかけて活躍した、スペインを代表する画家、エル・グレコ(El Greco)。その作品は日本でも非常に人気が高く、スペインを訪れたことのある方なら、一度は彼の作品を目にしたことがあるのではないでしょうか。しかしながら、現在日本国内に存在する彼の作品は、大原美術館(岡山県)に所蔵されている、『受胎告知』と、国立西洋美術館(東京都)にある『十字架のキリスト』という僅かに二点だけ。日本で彼の作品を目にするチャンスはいままで殆どありませんでした。

そんな日本のエル・グレコファンに、彼の作品を一挙に50点以上観ることができるというチャンスが巡ってきました!今年秋に大阪で開催される『エル・グレコ展』では、スペインをはじめ、世界各国で所蔵されている50点以上の作品が一挙に来日する予定です。日本で開催された彼の作品展の中では最大級の規模で行われる今回の『エル・グレコ展』、大阪での開催後、2013年1月には東京でも予定されています。そこで、本誌acueductoでもエル・グレコを特集テーマに取り上げました。


acueducto 9 特集「火祭りの都市、バレンシアVALENCIA」

『acueducto』第9号の特集は、地中海都市バレンシアと、伝統の祝祭「ファリャ(火祭り)」です!スペイン三大祭りのひとつとしても有名なこのお祭りでは、たくさん巨大な張子人形が街に出現! 人形作家それぞれのユニークなセンスで見る人たちの心を踊らせてくれます。そして、最後には優勝した人形以外はすべて燃やされてしまう……そんな儚さもありますが、その巨大な人形のインパクトとユーモアが、毎年この街へ大勢の観光客を呼び寄せます。


acueducto 8 特集「CARMELA GRECO, UNA VIDA DEDICADA AL FLAMENCO」

A las ocho de la tarde nos esperaba puntualmente a la entrada de un conocido restaurante de Osaka, la deslumbrante Carmela Greco, vestida de manera discreta y con el pelo recogido con una cinta. Miguelón, el afamado guitarrista, le acompañaba deseoso de pasar una previsible velada emocionante, como así fue.

Carmela Greco ha dedicado su vida al flamenco. Desde su infancia estuvo rodeada e inmersa en música y movimiento, artes que perfeccionaría formalmente en diferentes escuelas como alumna. Actualmente, Carmela es asimismo profesora de flamenco.

La bailaora de reconocimiento mundial es además hija del polifacético artista José Greco. Rememorando su biografía, irremediablemente Carmela invoca a su padre, como padre y como maestro; la base sobre la que construirá toda su carrera artística en la que tantos éxitos ha cosechado.

 午後8時、大阪のとある有名レストランの入り口で、まばゆいばかりに輝くカルメラ・グレコが時間どおりに我々を待っていてくれた。控え目な装いに、リボンで結わえた髪が印象的だった。そばには名だたるギタリストであるミゲロンが、楽しい夜の集いにわくわくした様子で付き添っており、 実際にとても素敵な夕べのひとときとなった。

 カルメラ・グレコはこれまでの人生をフラメンコ一筋に捧げてきた女性である。幼少のころから音楽そして動きの表現にどっぷりつかって、様々な学校で生徒として学びながら、双方の芸術の完成度に磨きをかけてきた。そして現在はフラメンコの先生として活躍している。

 この世界的に有名なフラメンコダンサーは、多才な芸術家ホセ・グレコの娘でもある。ホセ・グレコの経歴をたどると、彼が父親そして先生として否応なくカルメラに影響を与えたことがわかる。それが原点となって、カルメラのアーティスト人生が作られており、すでに多くの成功を築き上げている。

fotos: Carmela Greco ©
写真提供:カルメラ・グレコ


acueducto 7 特集「電車で行けるスペイン 志摩スペイン村大解剖!」

1994年4月、三重県の伊勢志摩国立公園にスペインをテーマとする複合リゾート施設「志摩スペイン村」は誕生しました。

当時の日本は、経済的な豊さとは裏腹に、時間に追われる競争社会の中で、ゆとりや人間的な大らかさを忘れがちであると言われていました。「ゆとり」や「大らかさ」、「人生を楽しむ達人」といったイメージを持つスペインの国や人々は、日本人の憧れでもありました。そんなスペインの魅力を日本人が体験できる場所として、スペインをテーマとするリゾート施設が誕生したのです。また、伊勢志摩はスペインの風土と似ている点があります。古くから信仰の対象とされる場所やその参詣道、リアス式と呼ばれる入り組んだ特徴的な海岸線、燦々と輝く情熱的な太陽や豊かな青い海、深い緑の樹木を育む山々など、自然の魅力にもあふれています。

このような時代的背景と地理的要因により誕生した志摩スペイン村。その魅力の一端をご紹介しましょう。


acueducto 6 特集「マリオ・バルガス=リョサ氏来日」

 マリオ・バルガス=リョサ氏来日

 2011年6月24日(金)、京都外国語大学741番教室において、『第一回 日本におけるスペイン語フォーラム』が開催され、2010年ノーベル文学賞受賞作家のマリオ・バルガス=リョサ (Mario Vargas Llosa) 氏が記念講演を行った。
 その後、12号館教授会室においてバルガス=リョサ氏に京都外国語大学名誉博士号が授与された。

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