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acueducto 39 特集「スペイン在住の日本人6人。スペインで為せば成る!」


6 japoneses en España
“Querer es poder”

 駐在、留学、自由業など、日本人が長期でスペインに渡る背景はさまざま。全体を展望すると在スペイン邦人数は年々増加している*。特に30歳以下の人にとっては、2017年4月からワーキングホリデー制度が始まったことで門が大きく開かれ、このビザで近いうちにスペインへ出発しようと考える人もいるだろう。スペインは豊かな食文化、多様性や包容力があり外国人に優しい国民性、多数の歴史文化遺産など、日本社会では体感できない魅力がいっぱいだ。現地で発見した人・物・事をいつか自分の仕事に繋げたい、さらに突き詰めるなら、スペインを拠点にして仕事がしたいと思う人も中にはいることだろう。

 では、向こうで実際に仕事を見つけて(作って)活躍するようになるまでは、どんな道を辿るのか。特に駐在ではなく個人での挑戦を考えた時、さまざまな困難も待ち受けている(ビザの問題、言語の壁、仕事に対する価値観の違いなど)。失業率の高いスペインでは、外国人(特にEU圏外)労働者の雇用に対して未だに風当たりが強いのも事実である。容易な道とは言い難いが、叶えたい夢に具体性・計画性がしっかりとあるならば、いい意味で他人との壁がないスペインは、助けてくれる人を見つけやすい国だと言える(もちろん、最低限のスペイン語の能力は必要になってくる)。

 今回取材に応じてくれた6人は、各分野で、個人でスペインに挑戦した人たちだ。うち5人は、バリバリとスペイン、時には日本で仕事をこなしている。そして最後に掲載している平岡さんは、まさに今、仕事を実現させるためにサン・セバスティアンで挑戦中だ。  日本だとありがちな柵や人目を気にすることなく、実直に夢を叶えたい、自分の才能を発揮したいと考えるなら、この特集を読んだ後で、あなたもぜひスペインへの挑戦を考えてみて欲しい。

*外務省が毎年実施している「海外在留邦人実態調査」によると、2018年10月時点の在スペイン邦人数は8,192人(永住者3,006人、長期滞在者5,186人)で、5年前の2013年10月(7,547人)から比べると8.5%増加している。中でも長期滞在者は7.4%増加。

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