“サンティアゴへ俺は行く”

日常

スペイン語圏のメディアに日々触れるのはとても重要(こちらの記事を参照)なことなので、なるべく意識的にスペイン語圏の音楽に触れるようにしています。そうした中でガリシア発祥の面白いカンシオンに出会いました:

 

 

A Santiago Voy(サンティアゴへ俺は行く)という曲なのですが、タイトルからわかるようにサンティアゴ・デ・コンポステーラの旅路を歌っています。Novedades Carminhaというガリシア人3人組のガレージ・パンク・バンドと、同じくガリシアでクンビア楽曲活動をする2人組 Esteban & Manuel のコラボレーションによって制作された曲。そのためか、ガリシアの古き巡礼地を歌っているのに体感するラテンのリズム。歴史あるキリスト教の聖なる道をこういう仕方で表現するのかーと、最初に聴いたとき新鮮でした。

ただ調べてみると、この曲は1960年-70年代にスペインで活躍したポップバンド Los Tamaraの同曲カバーであることがわかりました。まったく印象が違う。

 

 
 
こちらはちょっとしたエレジーを漂わせる古き良き歌ですね。歌詞がサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼に興味のある人にはとても良いものでしたので掲載。

 

A Santiago voy,
ligerito caminando y con mi paraguitas,
por si la lluvia me va mojando.

サンティアゴへ俺は行く、
ちょっと歩いて小さな傘をもって、
雨に濡れるかもしれないから。

A Santiago voy,
ligerito suspirando,
por mi niña Carmela que en Compostelá me está esperando.

サンティアゴへ俺は行く、
ちょっと息を吐いて、
コンポステラで俺を待つ娘のカルメラのため。

Vou subindo montañas cruzando valles,
sempre cantando, o verde me acaricia,
porque a Galicia xa estou chegando.

山を登り谷を超えて、
いつも歌いながら、草木の緑が俺に触れる、
ガリシアへもう俺は戻ってきているんだ。
※ガリシア語

A Santiago voy,
(lixeiriño),
A Santiago voy,
(camiñando),
Como un peregrino por el camino de la ilusión.

サンティアゴへ、
(軽く)
サンティアゴへ、
(歩いて)
幻の道の巡礼者のように。

A Santiago voy,
a Santiago voy.
Y con mi Carmela,
en Compostelá me quedo yo.
Ai lala lala lala, ai la lara lala lara lala.

サンティアゴへ、
サンティアゴへ、
そして俺のカルメラと、
コンポステラに留まるんだ。
アイラララ、アイラララ……

Repetir toda

全て繰り返し

A Santiago voy,
ligerito caminando…
Final
¡A Santiago voy, me voy.

サンティアゴへ、
ちょっと歩いて……
とうとう
サンティアゴへ俺は行く!

 

気分が乗ってきましたら、『acueducto』で過去に掲載しましたガリシア特集、カミーノ巡礼特集をぜひご覧ください。

acueducto 17 特集「友好の道~和歌山県・ガリシア州交流の記録~」

acueducto 22 特集「70歳からのサンティアゴ巡礼」

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